ファイターズ
《ハム番24時》4月4日
移籍2年目の郡司が谷内家の思いを背負ってプレーしている。春季キャンプから三塁に本格挑戦。名手として鳴らした谷内コーチに借りた家族4人のイニシャルが刺しゅうされたグラブを使い続けている。
現時点で新調する予定はなく「まだ、背負わせてもらっています」。開幕3戦目・3月31日のロッテ戦では「5番・三塁」で今季初出場。「ド緊張しました」というが、難なくゴロを処理するなど慣れないポジションで奮闘している。
グラブの持ち主である谷内コーチは、どんな思いで見ていたのだろうか。この日の練習後に尋ねてみた。「本人も緊張していたと思うけど、ああいう1球がでかいと思う。ゲームでうまくいってくれれば、何も問題ないです。あげます」。プレゼントするというが、注文も忘れなかった。
「その代わり、エラーした時にグラブを見るなよって。生活、背負えって」とニンマリ。内野守備コーチとして、厳しくも愛のあるエールを送っていた。