■全体練習（４月４日、エスコンフィールド北海道）

見せるぞ、先輩の意地！　首位の西武と今季初対戦

　日本ハムの石井一成内野手（２９）が４日、エスコンフィールド北海道で練習に参加し、５日の西武戦（同球場）を見据えて〝作新対決〟に闘志を燃やした。西武の先発は、同じ作新学院高（栃木）出身の今井達也投手（２５）。開幕投手も務めた難敵右腕を攻略し、先輩の意地を見せる。

ともにプロ８年目　後輩の実力を高評価

　大卒と高卒の違いはあるが、同じ年にドラフト指名を受け、プロ入りした縁もある。西武のエース格となった後輩の実力を認め「いいピッチャーなので甘い球をしっかり（打ちたい）。結果を残せるように頑張りたいと思います」と気を引き締めた。

対戦成績は石井に軍配　９打数５安打の打率.５５６

　過去２シーズンは対戦機会がなく、２０１９～２１年シーズンに顔を合わせている。通算成績は９打数５安打の打率・５５６。数字だけ見れば、全く苦にしていないが、石井は「たまたまっす。本当にたまたまっす。いいイメージはありますけど、また（過去と）違う今井だと思う。進化していると思うので。しっかり自分の間でいけたらいいなと思います」と謙虚に言葉をつないだ。

人柄も絶賛　「本当にいいヤツです」　

　学年が離れていることもあり、プロ入り後も深く付き合う間柄ではないが、夏の甲子園を制した母校のエースを常に気にかけてきた。その人柄にも好感を持っていて「昔からあまり交流はなくて、自分が一方的に見ていただけです。本当にいいヤツです。いつもあいさつに来てくれます」と目を細めた。

制球難を改善した難攻不落の右腕　狙い球を絞って対応

　ただ、グラウンド上の真剣勝負となれば、容赦はしない。相手は１５０キロ台後半の直球が武器で、変化球のキレも鋭い。また、今季は課題だった制球面も大きく改善されている。

　打ち崩すポイントは狙い球を逃さないことで「開幕戦も抑えていましたし、すごくいいピッチャー。特に真っすぐがいい。真っすぐからだと思うので、打ち損じないようにしたい」とキッパリ。大事なカード頭の白星をもぎ取るため、全力を尽くす。