【モーグル】札幌に堀島行真らの五輪メダリストが集結!ばんけいスキー場で「UNIQLO WORLD MOGUL CAMP」
フリースタイルスキーの普及、強化が目的
モーグルのメダリストが札幌に集結した。3日間にわたる「UNIQLO WORLD MOGUL CAMP」が5日からさっぽろばんけいスキー場で始まった。フリースタイルスキー競技の普及、育成、強化を目的として行われているイベントに、モーグル界のトップアスリートが集結。北京五輪男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真(26、トヨタ自動車)や同競技で金メダルに輝いたウォルター・ウォルバーグ(24)、銀メダルのミカエル・キングスベリー(31)、女子モーグルで金メダルを獲得したジャカラ・アンソニー(25)が参加した。島川拓也(25、日本仮設)らの道産子3選手もレッスンのサポートに加わり、ジュニア世代55人含む計63人に、トップの技術を惜しみなく伝授した。
世界トップクラスの技をジュニア世代に伝授
世界を目指す子どもたちにとって、これ以上ない機会だった。世界トップクラスの滑りを披露するだけでは終わらず、五輪メダリストたちが4グループに分かれ〝生徒〟たちの滑りを直々にチェック。自ら持つ見識から、上達するすべを1人1人に伝えていった。参加者も気になったことを自ら質問するなど、初日から有意義な時間を過ごしていた。
日常生活から「いい姿勢取って鍛えて」
レッスン前に行われたトークセッションも貴重な時間だった。今季、W杯14勝と圧倒的な力を示したアンソニーは「ショートターンが大切だと思います。ターンをしっかり練習して、基礎を付けることが大切」と基本の重要さを説くと、ウォルターは「楽しく滑ることがとても大切」と。今季の総合優勝を果たしたキングスベリーは「他のスポーツもすることも重要。メンタルにもいい」と気分転換法を伝授。そのキングスベリーと総合優勝を争い、総合2位となった堀島は「日頃の生活からいい姿勢を取って鍛えていくこと。常に姿勢、体のポジションを大切にしながら日々を過ごしている」と普段からモーグルを意識して生活しているという。ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪でもメダル争いを繰り広げるであろう4人が、札幌の地で金言を授けた。
■今年のアジア杯で総合優勝を果たした川岡士真(21、北翔大)
「快晴でこのイベントを開催できることに感謝したいと思います。3日間、楽しく最後までイベントを終えられるようにしたい」
■今年のユース五輪で銅メダルを獲得した中村拓斗(17、北海道科学大高)
「自分は『WORLD MOGUL CAMP』がきっかけでモーグルを始めることになったので、将来自分のライバルになる選手が出てきてくれるとうれしい」