6日G大阪戦 札幌の大森真吾がFW陣のゴール1号いただく「前線が取って勢いづけないと」
■4月5日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
6日にホームG大阪戦(札幌ドーム、午後2時キックオフ)を戦う北海道コンサドーレ札幌。1週間での3試合目という過密日程を考慮し、前節名古屋戦の先発メンバーはボール回しやジョギングなどを、その他のメンバーはパス練習やミニゲームなどを行って調整した。FW鈴木武蔵(30)は契約の関係で今回出場できない。そこで期待されるのがプロ2年目FW大森真吾(23)だ。まだFW登録の選手がゴールを決めていない状況を、大森が打ち砕く。
鈴木武蔵欠場の穴を埋めるのは
直近の4試合でいずれも先発出場していた鈴木だが、期限付き移籍元のG大阪との公式戦には出場できない契約となっている。鈴木の不在により空いた1枠を誰が埋めるかが注目ポイントとなるこの試合で、ポジション争いに再び名乗りを上げたいのが大森だ。
今年のキャンプ中に行われた練習試合では7試合8得点とゴールを量産。開幕1週間前のJクラブとの練習試合でも主力組の1トップとして得点するなど、自身初の開幕スタメンの座に大きく近づくアピールをした。だがこの試合中に相手選手と接触し左膝の内側側副靭帯を損傷した。3月30日のアウェー神戸戦で復帰するまで約1カ月半にわたる戦線離脱。現在は「キャンプほど良い(コンディション)かと言われたら、そうではない」と言いつつ、「神戸のときよりは良いと思いますし、(左膝の)痛みは和らいで、体もフィットしてきた。試合に出る準備はできています」と、臨戦態勢は整っている。
今季札幌の得点はMF原、OG、DF馬場
今季の札幌の得点は、オウンゴールを除いてMF原康介(18)とDF馬場晴也(22)が挙げた2得点のみ。開幕6試合が経過してまだFW陣のゴールが生まれていない。「早く前線が取って勢いづけないといけない。そこは僕が取りたいですけど」と、FW陣の第1号に意欲を見せ、「チームとしてまず1点、2点と取ることが一番だと思うので、他の選手が取ってもいい。この前は初めて先制点を取れて、それで(チームの)勢いが増したと思う。先制点は大事だと思うので、次も(先制点を)狙っていきたい」と、まずはチームが先制点を奪い、試合の流れをたぐり寄せることを重視する。
ルーキーイヤーとなった昨年から期待されたが、度重なる故障に苦しんできた。自身の、そしてチームの嫌な流れを一変させるシュートをG大阪ゴールに突き刺して、今度こそ札幌を今季初勝利へと導いてみせる。