冬季スポーツ
2024/04/05 19:30

【モーグル】W杯最終戦デュアルモーグル2位の島川拓也「行真くん(堀島)を追い越す勢いで五輪迎えたい」

エキシビションで滑走する島川=撮影・十島功

プレ五輪シーズンの来季へ弾み

 堀島行真を超える-。札幌出身の島川拓也(25、日本仮設)が5日、札幌で行われた「UNIQLO MORLD MOGUL CAMP」に参加した。3月に行われた男子モーグルW杯最終戦のデュアルモーグルでは、自身初の表彰台となる2位に入り、プレ五輪シーズンとなる来季へ弾みを付けた。2026年トリノ・コルティナダンペッツォ五輪までに、今季W杯総合2位の堀島行真(26、トヨタ自動車)に追いつき、そして追い越す覚悟だ。

ホーム「ばんけい」に晴れやか凱旋

 晴れやかな表情で地元に凱旋した。今季のW杯が残り2戦となったところでギアが上がった。3月9日、カザフスタンのアルマトイで行われたデュアルモーグルで5位に入り自己ベストを更新すると、その勢いのまま同月16日のイタリアのキエーザインバルマレンコで開催された今季最終戦のデュアルモーグルで表彰台に上がった。「残された2カ国で今まで以上の成績を出すぞって挑んで結果も付いてきた。(シーズンを)振り返ってみて悔しい思いもあったんですけど、その2位で悔しさを晴らすことができた」。

トークセッションであいさつする島川

 

14日から長野でナショナルチームの個人合宿

 26年のトリノ・コルティナダンペッツォ五輪まで2年を切った。この日はウォルター・ウォルバーグ(24)やミカエル・キングスベリー(31)、堀島と22年北京五輪のメダリストが集結。島川が「彼らは速い中でもミスなく滑りきる。エアを決めてランディングまでビタビタに決めてくる」と話す世界トップのスキーヤーだ。彼らと対等に戦うためには「エアの完成度を上げなきゃ、これ以上、上にはいけない。安定感を出してコンスタントに成績を出していくのが来季の目標。速い中でも安定した滑りがまだまだできていない」と滑走の精度を向上させる必要がある。最大の持ち味であるスピードを生かすために、ターンの質を上げていく。「これからの春はターンの質を練習して、(なだらかな斜面を滑る)フラットからやり直していこうか、と思っている」と14日から長野・白馬で行われるナショナルチームの個人合宿に入る。

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