《G大阪戦後》きつい時こそ、うまくいかない時こそ、支えてくれるのが仲間
■J1第7節 札幌1-0G大阪(4月6日、札幌ドーム)
―試合を振り返って
水曜日の名古屋戦に敗れたことで非常に難しい状況での試合になった。名古屋戦は、選手たちが今シーズンベストと言っていいゲームを見せた中で敗れてしまった。連敗している中で、良いゲームをするが勝てない。それは選手たちにとっても非常に厳しい状況で、今日のゲームに臨まなければいけなかった。
ただ、名古屋戦で選手たちが見せたプレーは、我々に前向きなものを与えてくれた。今日のゲームは我々が3カ月、4カ月、5カ月ぐらい前にプレーしていた本来の自分たちのプレーを取り戻してくれたのではないか。
ガンバはここまで負けなしで来ているチーム。逆に我々は1勝もしていないチーム。そういう意味では非常に興味深いゲームになったが、選手たちは何がなんでも今日は勝つんだという姿勢をしっかりと見せてくれた。自分たちのやるべきこと、自分たちの戦いをしっかりと見せてくれた中で勝利できたことは非常に良かった。
練習場にも多くの方が駆けつけ、後押ししてくれた
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
1勝もしていない最下位という状況だったが、ここまで常に厳しい状況、苦しんでいる時に、応援し続けてくれたのは我々のサポーター。きつい時こそ、うまくいかない時こそ、支えてくれるのが仲間。サポーターも共にここまで一緒に戦ってくれた。試合だけではなく、練習場にもやはり多くの方が駆けつけ、我々チームを後押ししてくれた。彼らのポジティブな後押しする姿勢が、応援が、チームの力になった。
今日の勝利はサポーターに捧げたい。ただ、今、最下位にいるような状況で、今日の勝利で手放しに喜べないというのは間違いない。まだまだやるべきことはあるし、まだまだ勝っていかなければいけないと思っている。この一つの勝利をきっかけに、さらに浮上していけるよう、チーム一丸となって戦わなければいけない。
今日のゲームは、スタートで出た選手、途中から入った選手、メンバー外の選手も含めて、全員が一つになって戦った結果。引き続きチームとして、しっかりとまとまって、同じ方向を向いて、全力で戦うことを続けていかなければいけない。
宮澤はピッチ上のオーガナイザー
―MF宮澤が2試合連続で存在感のあるプレー
私は常にチームが大事だと思っているので、勝つ時もチーム、負ける時もチーム。なので、個人の選手の評価をコメントすることはないが、この2試合、(宮澤)裕樹はピッチ上でのオーガナイザーだった。ピッチ上で司令官としてチームをしっかりとまとめ、コマンドを与え、ゲームをしっかりとオーガナイズしてくれた。
まだ裕樹もケガ明けで、本来のコンディションにはないが、彼がいることでビルドアップも安定性があった。ピッチ上で非常に素晴らしい自分自身のプレーと、守備の統率などチームを動かすということをやってくれた。あまり個人の選手を褒めることはないが、この2試合、裕樹のプレーは素晴らしかった。