札幌のバンディエラが魂のヘッドで今季初勝利導く MF宮澤裕樹の札幌ドーム弾は約7年ぶり
■J1第7節 札幌1-0G大阪(4月6日、札幌ドーム)
チーム救ったベテラン道産子MF
札幌のバンディエラ、MF宮澤裕樹(34)の決勝ヘディング弾で、開幕から6戦勝ちなしのトンネルを抜け出した。互いにスコアレスで迎えた後半28分、右シャドーで途中出場した新加入MF長谷川竜也(30)の右クロスに、逆サイドから頭で合わせた。チームはスタートダッシュに失敗して出遅れたが、ベテラン道産子MFの一発で上昇気流に乗る。
後半28分に渾身のヘディング
チームが苦しい時、救ってくれたのが札幌一筋、プロ17年目の宮澤だった。長谷川のクロスに体を目いっぱい伸ばして、渾身(こんしん)のヘディングで相手ゴールニア側の狭いエリアを射抜くと、思わず感情を爆発。「全然です。ああいうふうにしといた方がいいんじゃないですかね」と照れくさそうにおどけて見せた。
元フォワードの感覚あった
札幌ドームでのリーグ戦では、2017年5月6日の大宮戦以来、実に6年11カ月ぶり。「結構、体が伸びきっていて、逆サイドまでは持っていけない感じだった。うまく叩けましたね。その前に左サイドで(好機を)つくっていたので、左サイドから右サイドに行った時に、そのままファーに残っていた。後ろに(青木)亮太がいたのも分かっていたので、(クロスが)高ければ自分がつぶれて亮太に出そう、ってところまで考えてましたけど、自分のところにボールが来たんで、しっかり叩いた。一応、元フォワードなんで、その感覚はあって良かった」と、少し誇らしげに胸を張った。
チームにとって大事な1勝
ようやく手にした勝ち点3に「ホッとしましたけど、チームにとって大事な1勝だった。でも、まだ何も変わってないですから。こっからっていう気持ちはあります。うれしかったです」。前回のお立ち台はいつだったかと記憶を遡ったが、「分からないです。久しぶりだった。ちょっと覚えてないっすね」と、勝利の余韻に浸った。