高校野球
2024/04/07 17:30

元プロスカウトの経験生かす OBの上村和裕さんが北照野球部のテクニカルアドバイザー就任

北照の上林監督(右)と、上村アドバイザー=撮影・西川薫

選手14年、スカウト8年の経験伝える

 甲子園に春夏通算10度出場している北照に、OBで元プロ野球選手の上村和裕さん(41)がテクニカルアドバイザーとして就任した。昨季限りでスカウトを務めたオリックスを退団。昨年12月から学生野球資格回復制度の研修会を受け、今年2月に認定を受けた。現役時代の選手経験とスカウトとして8シーズン、プロの卵を見てきた鋭い眼力でチームの底上げに尽力する。

「北海道の生徒たちのいい刺激になれば」

 スカウト目線で後輩の育成を手助けする。3月の三重・四日市遠征からチームに合流。「北海道で育って北照高校出身。そこは恩返ししなきゃいけない。いろんな経験もさせてもらっているので、それが北照のみならず北海道の生徒たちのいい刺激になればいいし、何かのきっかけになれば」。同校で3学年先輩の上林弘樹監督(44)は「こっちに戻ってくる話を聞いたんで、ちょっと頭打ちしているから力を貸してほしいとお願いした。新しい風を吹き込んで欲しい。野球の深いところを知っている。理論派で引き出しが多いから、めっちゃ期待してます」と、厚い信頼を寄せている。

北照の上林監督(中央)と、上村アドバイザー(左手前)

 

ドラフト3位で01年オリックス入団

 滝川市出身で2000年春の選抜甲子園に正捕手として出場。同年秋のドラフト3位でオリックス・ブルーウエーブ(現オリックス・バファローズ)に入団した。06年に広島へ移籍し、14年オフに現役を引退。1軍の通算成績は26試合で打率0.174。「全く実績を残してない。それでも自分なりに努力したところ苦労したところはある。プロって『自分のこれだって』答えを見つける作業だったと思う。それがなかなか見つけられなかった。その中でも何個かは自信を持ってできることもあった。ブロッキングやキャッチングは自分なりにできた」。14年間の現役生活に「やり残しは一切ないです。別に誰かを否定するわけじゃないけど、いつでも辞める覚悟で自主トレからやっていた。特に現役後半は自主トレで死ぬほどやった自信はあった」。引退後、すぐに古巣からスカウトとして声がかかった。

プロのスカウトは選手のどこを見るのか

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