コンサドーレ
《こぼれ球》久しぶりのドキドキ感
北海道コンサドーレ札幌が待望の今季初勝利を挙げた6日のG大阪戦。1点リードで迎えた後半アディショナルタイムのドキドキ感は久しぶりに味わった感覚だったし、試合終了のホイッスルが鳴った時には心から安堵感を覚えた。勝利の瞬間が近づくにつれて札幌ドーム内に響くチャントの声や手拍子の音がどんどん大きくなっていき、それが勝利を喜ぶ大歓声に変わった瞬間は、記者席から見ていても本当にしびれるシーンだった。
その同じシーンにピッチ上で立ち会ったのが、キャプテンとしての初白星をマークしたMF荒野拓馬だ。「みんな思っていたことは一緒だと思うので。この1勝のためにみんな全力を尽くしたと思いますし、(勝利という)形になってうれしい気持ちです」と、選手やスタッフだけでなく、札幌ドームに駆けつけて声援を送ったサポーターも含めて全員で勝ち取った勝利であることに胸を張った。
「サポーターにもっと良い景色を見せてあげられるように、1勝でも多く届けたいなと思います」。ようやくつかんだ1勝だが、まだまだこれは通過点に過ぎない。これから始まる札幌の反撃を期待したい。