清水優心が2軍戦で決勝二塁打「ふて腐れていたら、マイナスになるだけ」
■イースタン・リーグ4回戦 楽天5-9日本ハム(4月8日、鎌ケ谷スタジアム)
「5番・捕手」でフル出場 1球で仕留められたのは良かった
日の当たらない場所にいても、やるべきことは変わらない。日本ハムの清水優心捕手(27)が、「5番・捕手」でフル出場し、七回に決勝の適時二塁打を放った。直前に2点ビハインドから同点に追いつき、なおも2死三塁の好機で打席に立つと、楽天の4番手・宮森のカーブを狙い撃ち。快音を響かせ飛び出した打球は、あっという間に左翼の頭上を越えていった。
「狙っていた球が来て、それを1球で仕留められたのは良かったです。打席に立てば、ファームでも1軍でも関係ない。ああいうチャンスで、積極的にいけたのは良かったと思いますし、みんながつないで同点に追いついてくれたので、何とか1本出て良かったです」
年齢的に内容もこだわらないと
前日7日には2号ソロをかっ飛ばし、この日は5打数2安打1打点。ここまで2軍で13試合に出場し、打率.326、2本塁打、7打点と好調をキープしている。 「状態は良いとは思います。結果も大事ですけど、内容にもこだわっていかないといけない年齢。キャッチャー以外でも出させてもらって、打席ももらっているので、その中でしっかり、内容にこだわっていけたら」と高みを見据えた。
「やっぱり、一緒ぐらいだったら若い子を使う」
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1軍の試合はできる限り、映像でチェックしている。今季は同じ捕手の田宮ら、2000年生まれ世代の活躍が目立つ一方で、清水を含む96年世代はマルティネス以外、全員が2軍スタートとなった。「やっぱり、一緒ぐらい(の実力)だったら若い子を使うので、しょうがないと思う。僕らも若いときは、そうやって使ってもらったので。プロ野球で生き残っていくためには、結果を出すしかないと思うし、やらないといけないことは2軍だろうがたくさんある。たみ(田宮)もめっちゃ頑張っているし、必死にやっている。でも、たみが結果を残しているからどうこうとかはない。たみがヒットを打ったからといって、僕がふて腐れていたら、僕のマイナスになるだけ。みんな死にもの狂いでやっているので、僕は僕で、しっかりと与えられたところでやるべきことをやれれば、自ずと良い方向に進むと思う」と力を込める。
ダメな日も1本が出れば
シーズンは長い。単発のアピールではなく、継続して好調を維持できれば、チャンスが回ってくる確率も高まる。「波を少なくすることが大事になってくると思う。きょうはダメだなと思った日でも、1本(ヒットを)出すことが、上(1軍)に行っても大切だし、2軍でもそういう1本が、次の日につながると思うので、そういう意識でやっています。あとは、打てなかった日も、気にしすぎないように。練習が悪くなければ、いつか打てるでしょうぐらいの気持ちで。打席で余裕がなかったら、絶対に打てないので。考え過ぎちゃうと、僕はすぐに周りを見られなくなってしまうので、余裕を持ちながら。練習でもダメなら、また改善すればいい。相手ピッチャーが良かったら、なかなかヒットは打てないので、甘い球をしっかりと1球で仕留められたきょうに関しては良かったです」。今季が高卒10年目。経験豊富な扇の要は、日々の結果に一喜一憂することなく、晴れ舞台に返り咲く日を待ち続ける。