1軍昇格の根本悠楓 今季初先発へ「準備はずっとしていました」 オリックス・吉田輝星との再会も心待ち
12日からのオリックス3連戦で先発マウンドへ
6番目の男が準備万端だ。1軍昇格が決まっている日本ハムの根本悠楓投手(21)が9日、鎌ケ谷で練習を行った。 12日からのオリックス3連戦(京セラドーム)でチームに合流し、今季初先発する。白老出身の道産子左腕は「準備はずっとしてきました。ちょっと休みながら、疲労を取って、しっかりトレーニングしてやっていきたいです」と意気込んだ。
開幕ローテ入り逃すも前向き 「嫌な感じもなかった」
目標としていた5枠の開幕ローテーション入りは、惜しくもかなわなかった。最後の1枠を北山と争うも、オープン戦で首脳陣を納得させる投球が見せられず、開幕前に2軍行きを告げられた。
それでも、「オープン戦は悪かったですけど、(どうすればいいのか)分からなくなったような悪さではなかった。こうやったら直るなという感じはあったので、そこまで落ち込むことも、嫌な感じもなかったので、2軍でしっかり投げようと思っていました」と前向きに修正を重ねてきた。
2軍で2試合に先発 12回⅓で防御率1.46
2軍では2試合に先発し、12回⅓を投げ防御率1.46、12奪三振をマーク。すると、悔しさを晴らすチャンスは早々に訪れた。7日の西武戦に先発した上原が、5回5失点と乱れ、新庄監督は入れ替えを決断。根本の昇格を明言した。
今も親交のある吉田輝星 ともに過ごした鎌ケ谷での日々を述懐
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気の合う先輩との再会も心待ちにしている。対戦するオリックスには、昨季までのチームメートで2学年上の吉田がいる。互いに鎌ケ谷で生活していた時期には、揃って食事に行くことも多く、野球談義に花を咲かせた。
今も親交は深く「気を使わなくて良いって言ったら怒られますけど、年も近いので楽にさせてもらっています。食事はだいたい、焼き肉かすしが多いですね。1年目は靴とかマネしていました。自分の好みと輝星さんの好みが結構、合うんですよ。紫のグローブとかいいなって思ったり。マネしたら『マネすんなよー』って言われましたけど」と笑顔を見せる。
マウンドでの競演を熱望
根本が侍ジャパンに選出され、3月上旬に京セラドームを訪れた際にも対面し、「久しぶりー」と抱き合った。「また輝星さんに会えますね。ジャパンで会いましたけど、その時は抱き合っただけでした。今回は可能性は低いですけど、投げ合うこともあるかもしれないですよね」と〝初対戦〟にも意欲を見せた。
目指すは1軍〝完走〟 「最後まで1軍にいるつもりです」
もう2度と、2軍には戻って来ない覚悟だ。「もちろん、最後までずっと1軍にいるつもりです。試合をつくることが一番だと思うので、変に力みすぎて、コントロールを崩したりしないように、良いバランスで投げられればいいかな」
2週間遅れで開幕を迎える高卒4年目のホープが、チームを上へと押し上げる。