郡司裕也が1番で今季初マルチ 〝早稲田キラー〟ぶり健在「異名や肩書は、たくさんあった方がいい」
■パ・リーグ1回戦 日本ハム4ー2ソフトバンク(4月9日、熊本・リブワーク藤崎台)
今季初のトップバッター 攻守で快勝に貢献
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が9日、熊本で行われたソフトバンク戦に「1番・三塁」で先発し、マルチ安打を記録した。
今季初のトップバッターで打線をけん引した一方、守備でも瞬時の好判断で失点を阻止。先発・山崎福也投手(31)の移籍後初勝利を力強く後押しした。
2球で2安打の超積極打法 「特攻隊長としていこうと」
超積極打法でチャンスを切り開いた。プレーボール直後の初球。有原が投じたストレートを鮮やかにはじき返すと、打球は右翼手の頭上を越えた。
続く2打席目は、またしても初球を捉えて中前打。2スイングで2安打を放ち「きょうは特攻隊長としていこうと思っていました。(打順は)何番でもいいけど、1番だと積極的にいける自分がいます」とニンマリだ。
新庄采配ズバリ 起用に応えたチャンスメーカーを絶賛
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切り込み隊長に指名した新庄監督は、春季キャンプ期間中から「郡司くんの1番、好きなんですよ。なんかやってくれそうな雰囲気がある。バッティングに関しては天才的なところがありますよね」と、チャンスメーカーとしての適性を認めていた。
起用はズバリ的中。首位叩きの立役者を「初球ね、ガツーンと。郡司くんは、ああいう思いきりの良さを持っているから頼もしいですね」と絶賛した。
またもや〝慶早戦〟に勝利! 今回は有原を攻略!
昨季は楽天・早川から2本塁打を放ち、この夜は有原を攻略。慶大出身・郡司の〝早大キラー〟ぶりは今季も健在だ。
「ああ、そうだ…また早稲田。周りがちらほら言うから、なんか勝手にそういう意識になっちゃいます。まあ、異名や肩書は、たくさんあった方がいいですからね」と慶早戦を制し、爽やかに汗を拭った。
チームを救う好プレー 「準備ができていました」
得意のバットだけでなく、守備でも魅せた。見せ場は2点リードの五回無死満塁。山川が放った三塁線の打球に鋭く反応すると、そのままベースを踏み、本塁へ転送。流れるような動きでダブルプレーを成立させた。
「試合前に(伏見)寅威さんから『山川、きょう三塁線に行くから締めておいて』と言われて、準備ができていました。ベンチに帰ったら『トリプルプレーいけたやろ』って言われたんですけど、僕にそんな余裕はない(笑)。ダブルプレーで精いっぱいです」
大きな1勝を演出 さらなる活躍を宣言
2安打と好守で、山崎の移籍後初勝利をアシストした。2人にとってもチームにとっても、この1勝の持つ意味は大きい。
「福也さんにはローテーションを守っていただきたいので本当に良かった。ちょっと、しびれる場面が多すぎましたけど(笑)。僕の打率もだんだんと見栄えが良くなってきたので、もっと調子を上げられるよう頑張ります」。郡司節が響くほど、ファイターズは乗ってくる。