サッカー
全国高校サッカー北海初戦は長崎総科大付 打倒レジェンドだ!
全国高校サッカー選手権(12月28日開幕)の組み合わせ抽選会が15日、オンラインで行われ、2年ぶり11度目出場の北海は、29日の1回戦で、名将・小嶺忠敏監督(76)率いる長崎総科大付(長崎)と対戦することが決まった。大会前に2度の本州遠征を行って最終調整し、万全の態勢で強豪撃破を期す。
創部98年目の古豪が2004年以来の初戦突破を目指す。対戦相手が決まり、GK伊藤麗生主将(3年)はチームを代表し、「黄色い稲妻のように最短最速でゴールに攻め込みたい」と節目の第100回大会で大暴れすることを宣言した。
打倒・レジェンドだ。相手の指揮官は島原商、国見(ともに長崎)で何度も全国制覇を達成。北海の島谷監督は「強豪校をつくり上げる名将。記念大会で(小嶺監督に)チャレンジしたい」。指導者として尊敬する大先輩だが、試合では勝負に徹する。
長崎総科大付は今夏の全国高校総体1回戦で、優勝した青森山田と対戦している。その試合は動画でチェック済みだ。島谷監督は「(相手は)相当、速いので決定機を多くつくりたい。時間を掛け過ぎると崩せないので速い攻めを心掛ける」。我慢の時間帯を耐え抜き、少ないチャンスをモノにする。
頼もしい戦力も復帰する。主力の右WB川崎啓史(3年)が9月に左足を骨折。チームは「啓史を全国に」を合言葉に道予選を戦い抜いた。すでにランニングを再開しており「28日の開幕には、間に合いそう」と島谷監督。順調に回復すれば、これ以上ない戦力強化につながる。
2年前は1回戦で高川学園(山口)に0―1。スタンドで応援していた伊藤主将は「全国の強さを目の当たりにした。自分たちはまだまだ。残りの時間をどうやって過ごすかが大切」。目標意識を高く持ち、高校最後の舞台に向けて爪を磨く。