札幌MF近藤友喜 両翼担える存在になる「色々吸収できそうですし、何かをつかめそう」
■4月11日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
2戦連続左WBで起用
直近の2試合を本来のポジションではなく左ウイングバック(WB)で起用されている北海道コンサドーレ札幌MF近藤友喜(23)が、新境地を開拓し、高いレベルで両翼を担えるプレーヤーへ進化を遂げる。
ホーム戦の感想は「応援の力はすごい大きいな」
3日の名古屋戦(1●2)は後半13分から途中出場、6日のG大阪戦(1〇0)は加入後初のホーム試合先発と、札幌ドームでの戦いを先週2試合経験した。新たなホームスタジアムのピッチに立った感想を「アウェーでしか出ていなかったので、いい雰囲気でした。あとはやっぱり選手だけでは勝てないと。応援の力はすごい大きいなと思うので、そういう意味でも(G大阪戦は)みんなで勝ち取った勝利かなと思います」と口にする。
「仕掛ける時の一歩踏み込む勇気がなかなか出なかった」
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その2試合は本職の右WBではなく左WBとして起用された。「(仕掛けて)行こうとするけど、行けていないのが現状なので。行こうとする姿勢は出せたんですけど、結果がどうかと言ったら行けていないので。もうちょっとアイディアだったり形だったりをつくらないと厳しいかなって思いました」と、プロ入り後は経験したことのない慣れないポジションだっただけに、やや不完全燃焼となった2試合だったそう。「ずっと右でやってきたので、右だと無意識に仕掛ける時の1歩目が踏み込めるんですけど、左だとその仕掛ける時の一歩踏み込むのを意識的に出さなければいけないんです。その勇気がなかなか出なかった」。
「複数(のポジションが)できるのは評価されること」
それでもこのトライを近藤自身は前向きに捉えている。「色々吸収できそうですし何かをつかめそうなので、左でポジティブにやれればいいかなと。サッカー選手として複数(のポジションが)できるのは評価されることだと思うので、できるようになりたいですね」。右だけではなく、左でも高いクオリティーのプレーを披露し、プレーヤーとしてさらなる高みを目指す。
「勝ち点3を取れるようにハードワークしていきたい」
13日のアウェー新潟戦(デンカS)には今季初の連勝がかかる札幌。序盤に手痛い出遅れを喫しているだけに、巻き返しに向けて是が非でも勝利を手にしたいところだ。「この間もそこまでめちゃめちゃ内容が良いってわけではないですけど、勝つことでチームの雰囲気も良くなってくると思うので。勝っていろいろな改善点を見つけていくことで、チームとしてまた一つ上に行けると思うので、何としてでも勝ち点3を取れるようにハードワークしていきたいです」。チャレンジして結果を出すことができれば、自ずと好循環が巡ってくる。それはチーム、そして近藤自身にとっても同じことだ。敵地で勝ち取る白星をきっかけに、背番号33の新境地が花開く。