《岩本勉のガン流F論》これこそが今年のファイターズの戦い方や!
■パ・リーグ1回戦 日本ハム1ー0オリックス(4月12日、京セラドーム大阪)
言うことない伊藤の投球 称賛すべきは精神面での成長
まずは伊藤をたたえたい。言うことなし! 試合は0―0で進行し、チャンスを生かせないシーンもあった。それでもタフな状況に耐え、心を崩すことなく投げ続けた。ボールうんぬんは、いつも通りのキレっキレ。今回は精神面での成長を称賛したい。
こんな試合できるようになったんやなぁ~
ゲーム自体に関して。ハッキリ言うと、こんな試合できるようになったんやなぁ~。五十幡の足を生かし、エラーやら、なんやかんやで1点を取った。そのままリリーフ陣も好投し、虎の子の1点を守り切った。去年まで、どんだけ1点差で負けてきたことか。
送りバントに込められたメッセージ
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そして、1点を先制した直後にこそ、去年までとの違いが詰まっていた。1死一塁で2番の細川にバントをさせた。このシーンだ。この采配に込められたメッセージは、今年はチャンスで誰に回すんやってこと。3番の万波。これが今年のファイターズの戦い方だ。
アウトカウントは別にして、しっかりと今シーズンの形を見せた。この瞬間、うれしさがこみ上げた。なぜか? それは投げているピッチャーが嫌だから。結果、レフトフライに終わった。だが、マウンド上の東は嫌だったはず。苦しかったはずだ。
投手が嫌がる野球こそが一番 采配もズバリ
昨年、おととしと1死一塁での送りバントが何度あったか。数えるほどだっただろう。投手が嫌がる野球こそが一番。なんとか3、4月に勝ち越したいと必死な新庄監督の執念も見えた。勝負強い点の取り方。塁に出したら嫌な選手ナンバーワンの五十幡をスタメンに抜てきした采配もズバリだった。
ガンちゃん節もさく裂! 今年のファイターズは違いまっせ!
これで再び貯金は「1」となった。一気の貯金など必要ない。コツコツでいい。それがゆくゆく積もり積もっていく。今年のファイターズは違いまっせ!