ファイターズ
2024/04/13 15:40

《ハム番24時》4月13日

 1軍に野村がいない。開幕から打撃不振に陥り、26打数2安打の打率.077。10試合を消化した直後の12日に出場選手登録を抹消された。

 春季キャンプで三塁守備に挑戦した郡司は同ポジションの野村と切磋琢磨(せっさたくま)しながら親交を深めてきた。苦しむ後輩の心情は痛いほどわかり「めちゃめちゃあいつ、負けず嫌いなので。悔しいと思う」と気遣った。

 現実的に、限られたポジションを争うライバルだが、非凡な能力を認めている。「彼は〝アーチスト〟。僕はたまたまホームランが出るときもありますけど、全然ホームランバッターじゃない。せこいバッティングをするタイプ」と分析。続けて「2人で共存できたらいいなと思っています」と本音を明かした。

 食事を共にする機会も多く、今では腹を割って話せる間柄だ。結果が出ない時期もコミュニケーションを取っていて「(野村が)ネガティブなことをよく言っていた。もう抹消だ―みたいに。そういうときは『君は大丈夫です。君はすごいんだから』と伝えて。そんなにネガティブにならんでも、とは言っていたんです」と笑って振り返った。

 落ち込みやすい野村の性格を理解している。3歳上の郡司はあえて2軍での再調整を深刻に捉えず「また10日後に帰っておいで」と優しく励ましたという。まるで、兄と弟のやりとりを聞いているようだった。

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