ファイターズ
《ハム番24時》4月14日
天性の愛されキャラなのかもしれない。2022年まで9年間、日本ハムに在籍していたオリックスの石川亮があいさつに訪れると、親交のある選手、コーチたちがどんどん笑顔になった。敵味方の壁はなく、トークが弾む。まさに、コミュ力お化けだ。
今カードの初戦はファイターズが先勝した。翌13日の練習中、三塁側ベンチ前にやってきた石川亮は6回零封した伊藤と熱く抱擁し「素晴らしいね」と投球内容を絶賛。続けて同じ捕手の田宮と対面し「裕涼、ナイスキャッチャー!」とわが事のように喜んでいた。
1軍に合流したばかりの根本も鎌ケ谷などで受けてもらっていた先輩の元へ向かった。すると石川亮はうれしそうに「おー、ねもやん。丸裸にしてやるからな」と冗談交じりに〝口撃〟を仕掛けてきた。不意を突かれた4年目左腕はタジタジだった。
たぶん、研究されたとしても、抑えてみろ―というエールだったのだろう。14日、今季初登板、初先発を果たした根本は立ち上がりから制球に苦しみ、2回3失点で無念の降板となった。今回は悔しい結果に終わったが、マウンド上で成長した姿を見せることが、きっと恩返しになるはずだ。