今季初登板の道産子左腕・根本悠楓が2回3失点5四死球で失意の鎌ケ谷行き「1軍のマウンドに立つと…」
■パ・リーグ3回戦 日本ハム3-6オリックス(4月14日、京セラドーム大阪)
ブルペンでは好調だったが…
日本ハムの根本悠楓投手(21)が、今季初登板で先発マウンドに上がり、2回3安打3失点で黒星を喫した。投げても投げても、本来の制球力を取り戻せず、5四死球。2軍降格が決まり、「初回から制球が定まらず、二回に入っても修正することができませんでした。試合をつくることができず、短いイニングで降板してしまい、チームに申し訳ないです」と悔しさをかみしめた。
試合前のブルペンでは、調子の良さを感じていた。いざ、グラウンドに立つと突然、歯車が狂った。一回、先頭の福田を四球で歩かせると、1死一塁から西川に右翼へ二塁打を浴び、セデーニョには四球で満塁。続く森、ゴンザレスに連続適時打を許し、3点あったリードを一気に吐きだした。
力むとすぐには修正できず
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
二回は無失点に抑えた。それでも、先頭の福田に死球、続く中川には四球を与え、無死一、二塁のピンチを招く不安定な内容に、首脳陣は早期降板を決断した。苦い登板を振り返った左腕は「スライダーもチェンジアップも、何もストライクが入らなかった。ブルペンは良かったんですけど、力が入って、力んでしまうとあんな感じになって、すぐに修正できない。ダメですね」と肩を落とした。
オープン戦期間中から課題
調子が悪い日に、いかに試合の中で修正できるかは、オープン戦期間中からの課題だった。さまざまな状況を想定し、2軍で準備を重ねてきたはずだったが、本番は思い通りにはいかなかった。「毎回、同じことをしている。悪くなっているときは、あんなふうになるって分かっているんですけど、それが1軍のマウンドに立つと、(修正)できない」と、歯がゆさを感じている。
京セラドームから北海道に帰るチームと離れて一人、鎌ケ谷に戻ることになった。このままでは終われない。21歳になったばかりの若きエース候補はきっと、〝屈辱の1日〟を成長の糧にするはずだ。