【一問一答】沼津・中山雅史監督が古巣札幌と対戦「本当に楽しみでした。ただ、非常に厳しい現実を…」
■ルヴァン杯2回戦 沼津1-3札幌(4月17日、静岡・愛鷹広域公園多目的競技場)
北海道コンサドーレ札幌に2010年から12年まで3年間在籍し、現在はJ3沼津の指揮を執る中山雅史監督(56)が、試合後の監督会見で古巣との対戦を振り返った。一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
やれていた部分もありますし、当然やられていた部分もあります。そんな中で、やっぱり一つ一つのプレーのクオリティーの差、動きのクオリティーの差、あとはフィジカルの強さ、判断の速さ、そういったところの差がやはり結果となって表れてしまったのかなと思います。ただ、その後をどれだけ埋める作業ができるのか、それは普段のトレーニングにかかっていると思っていますし、そこを要求していきたいと思います。
選手にはその差を埋めるために努力を惜しまないでほしいとは思っていますし、そこを伸びしろと捉えてくれれば、まだまだ自分たちのチーム力、そして個人の力というものは高められるんじゃないかなとは思っていますし、それを働きかけていきたいと思います。
―上のカテゴリーと真剣勝負できたことをどう繋げていきたいか
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選手にはここにとどまることなく、もっともっと上を目指してもらいたいということは言っています。そういった上で、こういうカテゴリーが違うところ、上のカテゴリーのチームとやれるということは非常に大きい成果というか、自分たちで感じることができる。何が足りない、何がまだまだ未熟なのか、そういうものを痛感させられる大会でもあり、それをまた自分たちの力に変えるいい材料だったのかなとは思います。
今日出たメンバーは普段出ていない選手ですよね、札幌の選手たちも。ただそこにはこれだけの、それでもこれだけのクオリティー、スピード、いろいろなものを持ち合わせている。そこに行くために僕らはもっと努力しなきゃいけないし、やはり彼らは選ばれし選手だと思いますし、そこの選ばれし選手の中に仲間入りしていかなければいけない。
それを痛感できたならば、それは一つの成果だったのかもしれませんし、ただ成果として取るんだったら、ここからどれだけ自分たちで変わっていかなければいけないのか、そこを追求していかなければいけないかということも同時に感じていると思います。それをトレーニングの中で、そして自分たちの置かれた場所でやっていくしかないのかなと。
―初めて戦うJ1チームが所属していた札幌だった
やれることは本当に楽しみでしたし、コーチングスタッフであったり、フロントスタッフであったり、そういうところには顔見知りもいますから、そういうところにあいさつをして、身近に感じさせてもらいました。
ただ、非常に厳しい現実を突きつけられたところも確かですから、そういう部分で懐かしいってことではないかもしれないですけど、札幌とやれたのはまた良かった面なのかなとは思います。
―今J1に定着するチームになって、外から見ていてどう映るか
やろうとしていることが徹底されている。その徹底されている中で、しっかりとしたクオリティーがある技術、そこを追求している。だからやろうとしているサッカーを選手全員がそれを体現しよう、表現しようとしている。
そこにどのチームもスカウティングビデオとか、そういうものを見て「こうだから」「ああだから」っていうものを議論した上で選手にそれを提供しているけれども、なかなかそこでも掴みきれないという部分の徹底ぶり、そこのすごさは感じましたね。