《広島戦前日》自分たちの100%を出すことが大事
■4月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
―直近の公式戦で3戦負け無し。17日のルヴァン杯も今季初の複数得点で沼津に勝利し、良いイメージを持って広島戦に臨めるのでは
ここ最近はゲーム内容も上がってきて、結果も付いてきているこの公式戦3試合だが、まだまだ選手の状態は良いとは言えないし、ケガから帰ってきた選手たちのコンディションが良いかと言えば、決してまだそういう状況ではないだろう。チーム全体を見ても、まだまだ走る、戦うといった部分で、90分通して戦える状態にない選手も多いので、まだまだ自分たちにとって、厳しい状況は続いていくと思う。
ただ、そういう中で今3試合負け無しで来ているという前向きな状況の中で、自分たちが自分たちの状態を上昇させていけるような状況を今後もつくっていければと思っているが、なかなか思うようにいかないのもサッカーだと思っている。ただ、やるべきことをしっかりやりながら、ゲームを全員で戦う。それだけだと思っている。
―前節新潟戦でFW鈴木が負傷交代し出場が微妙な状況で、FW大森も出場停止。前線3人の起用をどのように考えているか
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今我々が考えられる3人というのは、それほど選択肢が多くない。どういう3人を選択して、誰を交代で入れていくかということを含めて、チームにとって何が一番最善なのか、最後までよく考えて決めなければいけないと思っている。とにかくいる選手の中で、自分たちのベストというものを考えなければいけないだろう。
―広島の今季の印象と、勝負のポイントをどのように見ているか
広島には長年積み上げてきたサッカーがあるチームだ。非常に規律があり、そしてハードワークするチームで、それが今の彼らの強さだと思っている。今年は新しいスタジアムができた。そのスタジアムは街の中にあって、すばらしい環境の中で、すばらしい成績を残している、今乗りに乗っているチームではないかと思っている。
広島は伝統のある野球チームがあり、その人気も非常に強い地域性だ。その広島という土地に新しくサッカースタジアムができたということは本当にすばらしいことであり、いろいろな方々の強い思いがあって実現したのだと思う。おそらく20年越しではないかと思うが、それぐらい時間をかけて、いろいろな人たちが努力をして実現したスタジアムだと思っている。
私の時代(※2006年~11年に広島を指揮)もそういう話があったが、構想が立ち上がっては消えていってという中で、たくさんの方が多くの努力をして実現したスタジアムだ。私は広島という土地が好きだが、そこにサッカースタジアムができたということを私自身非常にうれしく思っているし、そのことは広島のサッカー熱というものをさらに熱くさせるものがあるのではないかと思っている。
広島はリーグでも最もプロフェッショナルなチームであり、規律とハードワークのできるチームであり、うまくいかないゲームでも引き分けに持ち込む、もちろん良いゲームでは勝ちにつなげる、そういった実力と結果を伴うことのできるチームだろう。走る、戦うといったところで、これまで見せてきた今シーズンの広島は、本当にすばらしい出来だろう。
我々はここまで、広島に劣る部分があるとは思うが、そういう意味では明日のゲーム、走る、戦うというところで、いかに相手に負けないか、あるいは局面局面で相手に負けないかというところが勝負のポイントになってくると思う。スタートから出た全員、そして途中で入ってくる選手たち全てを含めて、自分たちの100%を出すということが大事だと思う。