20日広島戦 札幌MF荒野拓馬が31歳バースデー勝利で飾る(予想スタメン付き)
■4月19日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌はホーム広島戦(札幌ドーム、午後2時キックオフ)を翌日に控え、ミーティングの後に、パス練習やセットプレー練習などで最終調整した。広島戦が行われる20日はMF荒野拓馬主将の31歳の誕生日。記念すべき日に無敗を誇る2位チームから白星を挙げ、二重の喜びをサポーターと共に分かち合う。
「特別な感情は無いですけど、大事な1日にしたいと思っています」と荒野。
チャレンジの1年 キャプテンでラジオパーソナリティーも
30代に突入したこの1年は、ピッチ内外で大きな変化があった。オフザピッチの部分では、昨年4月にスタートした自身の冠番組「荒野拓馬のGO!GO!コンサドーレ」(STVラジオ、毎週日曜午前8時45分から放送中)でラジオパーソナリティーにチャレンジ。そしてサッカー選手としては、プロ生活13年目で初めてキャプテンに就任し、名実共にチームの中心的存在となった。そんな1年間を「いろんなことにチャレンジしたり、いろんな刺激や気づきがあった1年だった。非常に楽しかったです」と振り返る。
ルヴァン杯沼津戦は札幌で観戦
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かつて共にプレーした中山雅史監督(56)率いるJ3沼津との対戦となった17日のルヴァン杯2回戦(3〇1)は、過密日程を考慮して遠征に帯同せず、札幌から中継でチームメートたちの奮闘を見守った。「どの選手が出てもミシャサッカーを体現できていると思いましたし、自分たちの目標とするルヴァン杯のタイトルに向けて、しっかりと初戦を突破できたのはすばらしいことだと思っています」と喜ぶ。勝利の原動力となったのが、この日2ゴールをマークした、プライベートでも仲の良いMF小林祐希(31)だった。その小林のプレーぶりを「本当にどんな状況でも頑張ってチームを引っ張ってくれる1人だと思います。祐希くん自体、シーズン通して苦しい時間もあると思うんですけど、それを晴らすかのように結果で証明してくれた、チームを救ってくれた選手」と称え、「リーグでもそういったプレーをしてもらって、自分たちもそれに続いていい方向に向かいたい」と、勢いに乗る盟友と共にチームを押し上げていくつもりだ。
今季まだ無敗の広島に土付ける
今節の対戦相手である広島はここまで4勝4分と無敗をキープし、J1リーグの2位に付けている。荒野は「(相手は)負け無しのチームですけど、自分たちも調子を上げてきているので」と口にするなど、公式戦3試合負け無しという最近の札幌の戦いぶりに上昇気配を感じている。「自分たちは勝ち点3が欲しい。上に向かってやっていきたい」。今月6日のG大阪戦(1〇0)に続き、再び札幌ドームで無敗チームに土を付けてみせる。
札幌ドームを勝利の歓声で埋め尽くす
プロキャリアの中で誕生日に行われたゲームは、21年ルヴァン杯のアウェー鹿島戦の1試合のみ。その試合は0-3と完敗した。2度目となる今回こそ、勝利で記念日に花を添えたいところだ。「勝ちたいです。勝てるようにやりたいです」。90分を終えたとき、札幌ドームを荒野の誕生日を祝福する声、そして札幌の勝利を喜ぶ歓声で埋め尽くすため、背番号27が広島戦でもピッチを縦横無尽に駆け巡る。