《SHINJOの信条》彼が打つと球場全体が盛り上がる。たまに抜けていますけどね(笑)
■パ・リーグ4回戦 ロッテ3ー4日本ハム(4月19日、エスコンフィールド北海道)
―劇的な展開で勝利
「去年はこういうゲームで、ことごとく逆転されて負けるケースが多かったんですけど。この2年間で全員が成長しまくって。こういうゲームを勝ち取る選手に感謝しています」
―九回に昇格したばかりの清宮が打ち、チャンスをつくった
「やっぱり彼が打つと球場全体が盛り上がる。たまに抜けていますけどね(笑)。しっかりとツーベースを打ってくれて、チャンスをつくってくれましたね」
―申告敬遠で満塁となり、加藤豪を代打で起用した
「フリーバッティングから調子がいいし、こういう場面で何かしてくれる選手の一人なので送り出しました」
―サヨナラの瞬間は
「えっ? 勝ったのって感じ。勝った、勝ったって。それだけでしたね」
―先発の伊藤は試合をつくったが
「もうずっといいピッチングをしているのでね。心配はしていないですけど、きょうに関してはちょっと追い込んでから急ぎすぎているのかな、という印象はありましたけど。まあ、こういう結果になったので、また彼も考えてやっていってくれると思います」
―レイエスが一発
「ねえ! もうちょっと左の新庄ボードに行け、行け、行けと思いましたけどね。ハハハ。徐々に日本の野球に慣れてきてタイミングの取り方も良くなって。とてつもない打球でボールが割れるんじゃないかなって。うれしかったです。本当にうれしかったです」
―水野が七回に同点打
「彼は、打つ打たないよりも守備。すごくいいので、今年はね。守り勝つという意味でも彼は外せない存在になりつつありますね」
―勢いに乗る勝ち方
「こういう勝ち方をしてくれるだろうなと、シーズン最初に思っていたので、そんなに驚きはないかなって。(ビッグ)マウス(笑)」
―チームの粘りがすごい
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「(カードの)初戦をずっと取っているでしょ。それが大きいですね。あす、あさってと、3ついきたいですね。いつもそういう気持ちでは戦っているんですけど。なんとかあした、もう一回、きょうみたいなゲームをファンのみんなに見せたいと思います」
―清宮の働きは
「1本出て本人が一番ホッとしているんじゃないですか。(ロッテ先発のメルセデスに)相性が良かったんでね。1番、2番でちょっと考えたんですけど、キャンプ中にけがしたので7番にしようと。楽な場所でちょっと。いい場面で回ってきたじゃないですか。打順が」
―試合前に清宮本人と話していたが
「ファームの試合に出だして何試合かたった後に、(インスタの)メッセージで(安打を)15本打ったら(1軍に)上げるという話をしていて。12本打った時点で、早く15本打ってこっちに戻ってきたいという集中力が打席で見えた。15本いかなくても、そういう姿勢を毎日見ていて、もう上げていいかなと。3本はサービス。おまけで。そういう気持ちはものすごく大事だろうなと。実は上川畑くんにも言っていて。8本打ったらこっちに呼ぶよ、と言ったら2日で6本打って。すごいなと。集中力をファームの打席でも持ってやらせたいので。ピッチャーにしてもね」
―上川畑8本、清宮15本の違いは
「(清宮は)けがで遅れて1カ月、キャンプをしていないので。本人にも言いました。意外と早く達成したな、という印象がありますね。これ、全員に言ったらどうなんだろう?」
―野村にもノルマを与えたのか
「言っていない。まだ形ができていない。彼は。結果ではなくて、打球と打席の中のスイングが良くなり始めたら、何本というのを伝える。ずっと悪かったら言わない」
―それが監督の今季のテーマか
「テーマまではいかないですけど、僕は全員を見ているよ、と分からせて。違いますよ。集中が。(ノルマを課すと)四球を選びたくなさそうだもん。バントもわざと失敗しているんじゃないかな(笑)」
―八回には万波にバントを命じた
「今年は誰でもバント、エンドランがあるよと。向こうが防げない点の取り方をするよ、ということを試合前のミーティングで(ヘッドコーチに)言ってもらって。やっぱりああいう場面は走者を進めて。もちろん外国人の選手もやらせる時はやらせるし。横浜高校はすごいバントの練習をしているから期待したんですけどね。去年もきれいにバントを成功させてくれたので。これが3割8分、今の時点で(本塁打を)8本とか7本打っているなら、させないですよ。誰でもバントがあると。ただ、バッティングピッチャーのボールでバントの練習をしたって、あまり意味なくないですか? 178キロくらいのマシンで練習して、バットの先に当てて打球を殺す。それができたら最高なんですけどね」
―監督の言葉通り、三回1死一塁でもエンドランで得点圏に走者を進めて
「そうそうそう。郡司くん勝負だと思って。郡司くんに決めてもらうと。もしくは一、三塁ができたらいい。水野くんが打席に入った時にもう(二塁ベースカバーに)ショートが入る位置だったから難しいんですけど、ショートの方に打ってくれていたら、という欲が…」
―それをベンチに戻ってきた水野に伝えていた
「そう。言ってもなかなかね、これは難しいと思う。でも、よそのチームはできているんですよ」
―接戦をしっかり取れているのはレギュラー争いが続いている影響か
「本当のレギュラー争いですよね。去年は1軍争いだったけど、今年はもうレギュラーとして。それはもうポンと突き抜けたらセカンドにしても変えないし。きょう、例えば3本、4本打っていい守備をしてたら、あしたもあるし。データを抜きにしてね」
―これで5カード連続の初戦勝利
「まだ長いし。こんなにいい試合はずっと続かないですよ」
―リードされても帰るファンが少ない
「そうだね。期待してくれてるからですよ。面白いチームになってきているし、本当に強いチームになってきていますよね」
―八回、五十幡が2死から盗塁したのはグリーンライトか
「そうですね。沢村くんはクイックが速い。でも、ツーアウトになったら、イチかバチかですね。で、(敵失で)サードまで行くというね。(九回1死満塁の)最後のカウント3―2、俺、ちょっとだけスクイズを考えてもうた。もう、ど真ん中に来るしかないから、一番やりやすいスクイズ」
―その欲求をこらえたのか
「いや、打ってくれるんじゃないかなと。あれ(最後の1球)、際どかったでしょ。こっちに運が来たんですね。なんか打席で余裕を感じません? 加藤(豪)くん。見逃し方とか」
―雰囲気がある
「うん。あるけど…(八回2死三塁で)ノースリーから田宮くん、打ってほしかったんすよ。甘いやつ。『絶対打て』のサインつくろうかなと思って(笑)。必ず打て。ストライクが来るから。ボールが来たら俺のせいやからね。それぐらいの気持ちでいってほしいですね。俺が決める、というぐらいのね。そうじゃないと待てのサインを出している。打てと言っているんだから。あしたも取ります」
【一問一答:サヨナラ四球の加藤豪将 「監督が自分を信じてくれている。自分も信じないと」】