プロ野球
2021/11/17 14:58

ミスタースワローズ若松元監督の故郷留萌が大ヤク進に沸く!

若松元監督(左)と握手を交わす堀松社長(堀松社長提供)

 プロ野球日本シリーズが20日に開幕。ヤクルトとオリックスが激突する。決戦を前に“ミスタースワローズ”若松勉元監督(74)の出身地・留萌も盛り上がりを見せている。留萌振興局はコロナ禍の昨年8月、池山隆寛2軍監督(55)と親交のある地元企業を通じ、マスク2400枚の提供を受けた。同9月には同管内のJA苫前(現JAるもい)が明治神宮球場に来場したファンクラブ会員1万人にメロンをプレゼントするなど球団との交流が続いている。

 「マスクの恩返し」だ。池山2軍監督と親交がある留萌の堀松産商・堀松克之社長(51)はシリーズを前に「球場には行けないけど、選手はのびのびと明るく、らしいプレーで日本一を勝ち取ってほしい」と遠く離れた地から全力応援する。
 同社は建設資材の販売が主な事業だが、コロナ禍前には神宮球場の近くで留萌管内の食材を使ったカフェを開いていた。そこに池山2軍監督が通っていた。また、堀松社長は北海高まで小、中、高と若松元監督と同窓。その縁もあってツバメ党を貫いている。
 昨年8月、マスク不足を知った池山監督から「留萌管内の少年少女に」と大量のスポーツマスクが届き、堀松社長が留萌振興局に持参した。
 「何とか恩返しがしたい」と堀松社長。自治体も同じ思いだった。1カ月後、神宮球場で行われたリーグ戦で、JA苫前が特産品の「とままえメロン」を提供。ファンクラブ会員1万人に1個ずつプレゼントするというビッグイベントを実現させた。
 2軍本拠地の戸田球場(埼玉)で行われたイースタン戦でもチケット購入者にメロンを贈呈。ファンは大喜びだったという。
 交流はさらに続いた。今年10月に堀松産商が神宮球場で冠試合を開催した。地元の海産物を振る舞い、こちらも大好評。冠試合は年に1度の恒例となりそうだ。
 堀松社長はその後、ラジオ解説で神宮球場を訪れていた大先輩の若松元監督と再会。若松元監督が野球殿堂入りした09年以来、顔を合わせた。
 「感動しかないです。日本シリーズを制したら、さらに何かできないか考えます。北海道のファンとも喜びを分かち合いたい」。ヤクルトの日本一は若松元監督が指揮した2001年にさかのぼる。20年ぶりの祝杯が、今から待ち遠しい。

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