水野達稀が21打席ぶりの快音! スランプ脱出のきっかけは… 「良いイメージを頭に入れるために」
■パ・リーグ4回戦 ロッテ3ー4日本ハム(4月19日、エスコンフィールド北海道)
「9番・遊撃」でスタメン出場 同点打を含む2安打
日本ハムの水野達稀内野手(23)が19日、ロッテ戦に「9番・遊撃」で出場し、同点打を含む2安打を放った。快音は9日のソフトバンク戦以来、出場6試合ぶり。レギュラー定着を狙う背番号43が、ようやく長いトンネルを打ち破った。
苦境から脱した一打 「ここ最近で一番うれしかった」
21打席ぶりにともしたHランプは、格別だった。先頭で迎えた六回の第2打席。メルセデスの直球を鮮やかに逆方向へはじき返した。ライナー性の打球はワンバウンドで左翼フェンスに当たり、悠々と二塁へ到達した。
ベース上で小さく手を叩き「やばいっすね。ここ最近で一番うれしかったし、ホッとしました」と静かに喜びをかみしめた。
好相性の右腕から価値あるタイムリー
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勢い付くと止まらない。1点ビハインドの七回2死一塁の場面では、八木の直球を捉え、右翼線へ運んだ。一走の上川畑が長駆生還し、試合を振り出しに戻した。
「社会人の時に1回、対戦したことがあって、その時も打たせてもらった。真っすぐ一本狙いでいきました」と会心の一打を振り返った。
どん底を味わった5試合連続ノーヒット
プチスランプの期間は、人知れず悩んでいた。温かな励ましの声も、どこか上の空で聞いていた。「(出場5試合連続ノーヒットについて)谷内さんや(加藤)豪将さんから『誰も気付いてないよ』って声をかけてもらってたけど、僕はさすがに…、めっちゃ気にしていました」
〝マイヒット集〟で復活 「イメージって大事ですね」
不振脱却を目指し、取り組んだのはイメージトレーニングだ。試合開始の約1時間前。水野は夢中になってiPadの画面を見つめていた。
「良いイメージを頭に入れて臨むために、開幕してからの自分のヒット集を見ました。映像で自分が良かった頃、ヒットが出ていたの時のスイングを。見たからすぐに変わるわけではないと思っていたけど、イメージって大事ですね」
さあ再スタート! さらなる飛躍へ気持ち新た
脳内で理想の姿を思い描き、実際のパフォーマンスにつなげてみせた。イメージは現実化する。無安打の呪縛から解き放たれた今、迷いは完全に吹っ切れた。