ファイターズ
宮西尚生VS陽岱鋼に鎌スタ歓喜 二塁打浴びた先輩左腕は「花を持たせてあげました(笑)」
■イースタン・リーグ5回戦 オイシックス0-3日本ハム(4月20日、鎌ケ谷スタジアム)
レジェンド対決に、鎌スタが沸いた。日本ハムの宮西尚生投手(38)が、3点リードの九回に登板。すると、タイミングを合わせたかのように、オイシックスの橋上秀樹監督(58)がこの日ベンチスタートだった陽岱鋼外野手(37)を代打で起用した。同じ釜の飯を食った元チームメート同士の激突に、球場は大盛り上がり。左翼へ二塁打を放った後輩に軍配が上がったが、両者に温かい拍手が送られた。
2016年日本一支えた鉄人左腕VS花形野手
日本ハムの歴史を語る上で、2人の存在は欠かせない。陽は2005年の高校生ドラフト1位で入団。当初は内野手だったが、外野にコンバートされ定位置をつかむと、盗塁王やゴールデングラブ賞に輝くなど大活躍した。一方、大卒の宮西は2007年の大学生・社会人ドラフト3位で入団。1年目からリリーフとしてフル回転し、ここまで最優秀中継ぎ賞を3度獲得している。12年には、ともに主力としてリーグ優勝を経験し、16年の日本一にも大きく貢献した。
「絶対、出てくるやろうな」
試合前には言葉を交わし、「久しぶりにしゃべりました。何年ぶりか忘れましたけど、(陽が)ジャイアンツにいた時以来ぐらいかな」と久々の再会を喜び合った。登板が決まっていた宮西はこの時点で、対戦を予想していた。「絶対、(自分が投げる時に)出てくるやろうなと。何となく、きょう対戦しそうやなっていう直感があった」。カウント2―2からの直球を捉えられ、マウンドで苦笑いを浮かべたが、試合後は「まあまあ、今回だけ、花を持たせてあげましたけどね(笑)」と冗談交じりに後輩をたたえた。