ファイターズ
2024/05/09 18:00

【青春の1ページ】~F戦士が高校時代を振り返る~ 田中瑛斗投手

高校時代の田中瑛斗=提供写真

好評連載の第3回 高卒7年目のイケメン右腕

 どんなプロスポーツ選手にも、色あせることのない〝青春の思い出〟がある。道新スポーツデジタルでは、アスリートの高校時代にスポットを当て、「青春の1ページ」と題して連載する。第3回は、大分・柳ヶ浦高出身の日本ハム・田中瑛斗投手(24)。厳しかった寮生活についてや、体育祭でリレーのアンカーを務めた話など、ざっくばらんに振り返ってもらった。

高校通算本塁打1本の強打者

― 高校時代のタイムスケジュールは
「僕は寮生だったので、朝6時ぐらいに起きて、すぐに朝練がありました。寝ぼけたまま、バットとシャドー(ピッチング)の道具だけ持って朝練に行って、そこで目を覚ます。シャドーとか素振りとかを、30分ぐらいやっていました。僕、4番だったので。打つのが好きで、素振りばっかりやっていました。高校通算(本塁打)は1本です(笑)」

食事も練習の一環 「とにかく食べていました」

―1本でもすごい。朝練の後は
「その後、点呼があって、掃除がある。寮を掃除して、朝ご飯を食べて、ちょっとダラダラしてから学校に行く感じですね。朝ご飯は(体を大きくするために)いっぱい食べさせられていました。寮なので、あんまりおかずがなくて、納豆とか卵で工夫して、とにかく食べていました。ご飯に30分ぐらいはかけていましたね。寮から学校は徒歩10秒なので、ギリギリまで部屋にいてから登校。スポーツクラスで、授業は4限までしかなかったです。その中に、体育が1、2限入っている。昼ご飯は寮に帰って、弁当箱におかずだけ入っているので、炊飯ジャーからご飯だけよそって食べる。それだけだと足りないので、インスタントの味噌汁とかカップラーメンとかを自分で準備して、かさ増しして。(午後)1時半、2時ぐらいから練習です。部活も授業の一環でした」

超多忙な1年生部員 同部屋の先輩に恵まれた!?

―練習は何時間ぐらいか
「部員が80人弱いたので、みんながやることを順番にやっていたら、(午後)6、7時ぐらいになっていましたね。学校から球場までは3キロぐらいあったので、行き帰りは走りでした。帰ってきたら、3年生からお風呂に入る。夜間練習もあったので、ちょっとシャワー浴びて、飯食って、また練習行く。1年生はご飯の準備をして、3年生の練習を手伝って、ちょっと打たせてもらったりして、でしたね。夜ご飯はメインが1品あって、お味噌汁があって、白米。でもメインは少ない。卵と納豆とふりかけだけ自由に食べられたので、それでご飯を食べていました。1年生が全員分の料理を分けて、米をよそって、お茶を準備して、食器を洗う。僕たちの時は洗濯と掃除とかもあったので、1年生はやばいです(笑)。1年生は3年生と同じ部屋。僕が1年生の時は、(同部屋が)めっちゃいい先輩だった。でも(午後)10時が消灯なので、それまでにやることを終わらせないといけなくて大変でした。消灯されたら、部屋から出られなくなって、洗面台もないので、歯磨きすらできなくなる」

運命的な出会い 指揮官から直々の誘い

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい