ファイターズ
《ハム番24時》4月23日
2試合連続完封の効果は計り知れない。最も救われたのはリリーフ陣だろう。23日の試合前時点で、チーム最多タイ8試合に登板していた金村は「あの2試合があったおかげで体が軽く感じますし、キャッチボールをしても感覚的に休めたなと思ったので、本当に感謝しています」と表情を緩めた。
先週は16、17、19日とハイペースで登板し「ちょっときつくなるかな」と覚悟していた。いつも緊迫した場面でマウンドに上がる。疲労もたまっているはずだが、移動日を含めて3日間の休養は、これ以上ないご褒美だった。
入団1年目は4試合に先発し、2勝を挙げた。プロでの最長イニングは6回⅔。完投、完封がいかに難しいか、十分に理解しており「すごいも何も、僕はやったことがないので(笑)。七回ぐらいになると体もそうですけど、精神的にもきつくなる。本当にすごいことだと思う」と先輩の北山、加藤貴に脱帽した。
現状、先発と中継ぎが負担をカバーし合い、歯車ががっちりかみ合っている。金村も好循環を実感し「次は僕ら中継ぎ陣が踏ん張って、先発が苦しい時も勝ちきれるように。助けてあげられるようにやっていきたい」と恩返しを誓った。持ちつ持たれつの信頼関係が、強さを発揮するチームの根幹にある。