野村佑希 2本塁打で1軍再昇格アピール 試合後は居残り練習「受け止めて、しっかりやるしかない」
■イースタン・リーグ3回戦 DeNA3ー8日本ハム(4月23日、鎌ケ谷スタジアム)
2ホーマー5打点も「こっちで打ってもあまり意味ない」
日本ハムの野村佑希内野手(23)が1軍再昇格へ猛アピールした。三回に逆転の左越え2ランを放ち、六回にも左翼席へ3ランをかっ飛ばした。2本塁打を含む4打数3安打5打点と大暴れも「こっちで打ってもあまり意味ないです」と浮かれることはなかった。
試合後は室内練習場で黙々と打ち込み
試合が終わると、野村はその足で室内練習場へ向かった。およそ1時間、タンクトップ姿で一心不乱にバットを振った。
「普通に打っているという感じです。欠かさず? そうですね。だって、2軍で練習しないの意味分からないじゃないですか。それで来ているので」と汗を拭った。
「予想通り」の2軍落ちから再出発
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今月11日のソフトバンク戦(北九州)後、2軍降格を告げられた。「分かっていましたよ。代打出された時点で、もう終わりだなって。予想通りでした。打てていなかったので、だろうなと思いました」。その試合の六回に代打を送られた時点で、覚悟はしていた。今季は開幕サードの座を勝ち取ったが、8試合で打率・077と結果が振るわず。「受け止めて、しっかりやるしかないなと思いました」と、ファームで再出発した。
取材中のバーヘイゲンも驚く特大弾
2軍で試合出場を重ね、打撃の状態は上がってきている。この日の1発目は、左翼防球ネット直撃の特大弾。これには、寮の前で取材に応じていた先発のバーヘイゲンも「ジェームス? スゴイ、パワー」と目を丸くしていた。
「1本目があったら2本目があった」という六回のホームランは、直球が150キロを超える速球派の京山から。4球目、145キロの変化球を捉え「最近150キロを超えるピッチャーに当たっていなかったので、打てたのは良かったです」と、うなずいた。
自身も納得のバッティング 「いい形で打てた」
1、2軍を通して公式戦では今季初アーチ。「ホームランが一番いいバッティング。出るに越したことがないし、それが一番いいこと。ホームラン打てなかったらダメとか、打てたからめちゃくちゃいいとか、そこまではないですけど、打てるに越したことはない。いい形で打てたのは良かったです」。どこかホッしたような表情を浮かべた。
昇格のタイミングを計る新庄監督 内容を重視
新庄監督は1軍昇格の条件を「結果ではなくて、打球と打席の中のスイングが良くなり始めたら」と話している。
「結果で上げないと言っていたので、いい打席を過ごせればなと思ってやっています」と野村。その時が来るまで、ひたむきにバットを振り続ける。