春季全道高校野球札幌支部の組み合わせが決定 選抜帰りの北海ほか注目校が意気込み
札幌円山と札幌麻生で来月8日から開催
5月8日から札幌円山と札幌麻生で行われる春季全道高校野球大会札幌支部の抽選会が23日、同市内で行われた。すでに選抜甲子園枠で全道大会の出場が決まっている北海は10日の2回戦から出場で、札幌北陵と札幌南の勝者と対戦する。昨秋の全道準優勝の東海大札幌高も同日の2回戦からで、札幌啓成と札幌英藍の勝者と対戦する。
53年ぶりの4季連続全道Vに挑む北海
道内20連勝中の北海は4季連続全道制覇に挑む。同校の道大会最多連覇は、61年秋から63年春までの5季連続。金澤光流主将(3年)は「負けは許されない」と口元を引き締めた。
3年ぶりに出場した選抜甲子園では、初戦(2回戦)で大阪桐蔭に1-7と完敗。先発した松田収司投手(2年)が3回途中までに3安打8四球4失点と大乱調。打線も5安打で1点を奪うのが精一杯だった。平川敦監督からは「3年生の甘さだ」と叱責された。
練習試合では新入生を中心に起用
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雪解け後の練習試合では、新入生の起用が目立ち、登録25人中、1年生が6人(ベンチ入りは20人)を占める。否応なしに最上級生としての覚悟が試される。金澤主将は「春に向けて甘さをなくしていかないといけない。去年のように3年生がビシバシやって引っ張っていかないと」。春の頂点を通過点に3大会連続の甲子園出場へ向かう。
創部60周年の東海大札幌高は打撃好調 北海へのリベンジ誓う
昨秋の全道決勝で北海に苦杯をなめさせられた東海大札幌高はリベンジを誓う。四回までに4-0とリードも六回に同点に追い付かれ、延長タイブレークの末に涙をのんだ。主砲で主将の北澤優人捕手(3年)は「同点になるぞって話してたけど、その後に点を取られて焦りが生まれた。後半に点数を取れなくて負けたので、冬は『後半に強く』をテーマにやってきて、徐々に打撃が上がってきている」。
昨秋は不調だった期待の大砲・マーティン・キャメロン内野手(3年)が鹿児島合宿の練習試合で4試合連続アーチを放つなど、覚醒の雰囲気が漂っている。
準優勝した15年春以降、甲子園出場なし
今年は創部60周年の節目の年。2014年夏には超スローカーブを操るエース・西嶋亮太投手(3年)を擁して甲子園1勝を挙げた。翌春の選抜甲子園準優勝後、現校名に変更してからは聖地から遠ざかっている。北澤主将は「夏につなげられるように優勝を目指してやっていきたい」。
札幌龍谷は12年前を超える快進撃狙う
その東海大札幌高に昨秋の支部代表決定戦で五回コールド0-16で完敗した札幌龍谷が〝辰年の逆襲〟を誓う。舟木優真内野手(3年)は「点差も点差だったので記憶に残っている。あの悔しい思いがあったから、冬の厳し練習を乗り越えられた。春から波に乗って夏に向かっていければ」と意気込んだ。
12年前は春夏ともに北海道大会初出場を果たすと、一気に準決勝まで駒を進める快進撃を繰り広げた。2019年からは当時の「4番・捕手」を担っていた谷田健さん(29)がコーチを務めている。舟木は「谷田先生はあまり自分の話はしないですが、こっち側から当時のチームはどうだったかとか聞いていて、いろいろ教えてもらっている。仏教校なので『縁』があるなと思って頑張っていきたい」と当時を超える快進撃を誓った。