杉浦稔大が3年ぶりセーブ 上位躍進の原動力・投手陣の合い言葉は「ワンチーム」
■パ・リーグ3回戦 日本ハム4ー3楽天(4月23日、楽天モバイルパーク宮城)
パーフェクトリリーフで自身7戦連続無失点
日本ハムの杉浦稔大投手(32)が23日、楽天戦の十二回に6番手で登板。打者3人をきっちり仕留め、3年ぶりのセーブを挙げた。
チームは1点差の接戦を制し、引き分けを挟み5連勝。自身も開幕から7試合連続無失点と好調を維持している。先発、中継ぎの歯車かみ合う投手陣が、力強くチームの上位躍進を支えている。
想定内の最終回登板 大役を果たし安堵
ブルペン一丸の継投で、白星をつかんだ。同点の九回からは河野、北浦、田中正が無失点リレー。勝ち越しに成功した最終回に登板した杉浦は「流れ的に(出番は)十二回かなという気持ちでいた。最後に全員で1点を取ってくれたので、良い形で試合を締めようと思ってマウンドへ上がりました。変に気負わず、いつも通りに投げることができました」と大役を果たし、ホッと胸をなで下ろした。
経験豊富なプロ11年目 ユーティリティーぶりを披露
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マウンド上で、勝利の瞬間を迎える。久々に味わうセーブの味は格別だった。2021年に守護神として28セーブを記録したが、現在はロングリリーフやワンポイントなど、さまざまな役割を求められる。
「抑えに固定されているわけではないので、言われたところで役目を果たすだけ。とにかく勝ちに貢献できれば良いと思っているので、きょうは良かったです」と謙虚な言葉を残し、勝利の余韻に浸った。
一枚岩の投手陣 「みんながつなぐ気持ちでやっている」
チームの貯金は「4」まで伸びた。新庄政権最多を更新し続けている。躍進の原動力となっている投手陣は『ワンチーム』をスローガンに、がっちりと団結している。
「誰が言い始めたか分からないけど、ちょっとふざけながら『ワンティーム!』って言ってたら、自然と合言葉になっていた(笑)。誰かが責任を背負うのではなくて、みんながつなぐ気持ちでやっている。それが良い雰囲気と結果につながっていると思います」。長いシーズンを乗り切るには、助け合いの精神が肝心。ベテランも率先して、厳しい仕事をこなすつもりだ。
狙うは勝利の方程式 「いつでもいけるぞという気持ち」
フォア・ザ・チームに徹しながらも、胸には野望を宿している。「中継ぎをやっていて、多くの勝ちに貢献するためには、やっぱり勝ちパターン。誰かに何かがあった時は、いつでもいけるぞという気持ちでいます」
小さな信頼を積み重ね、勝利の方程式の一角を狙う。