高校野球
2024/04/25 17:00

【’24ドラフト道産子有望株】③兄・秀俊(阪神)に続け!新潟の地で奮闘する帝京長岡の大型右腕・茨木佑太

兄に続いてのプロ入りに期待がかかる帝京長岡高の大型右腕・茨木佑太投手=撮影・工藤友揮

甲子園出場とプロ入り目指す

 今秋のプロ野球ドラフト会議で指名が期待される選手を先取りする「’24ドラフト道産子有望株」。第3回は故郷の札幌を離れ、新潟・帝京長岡高で奮闘する茨木佑太投手(3年)を紹介する。187センチ、92キロの大型右腕が目指すのは、帝京長岡がまだ果たしていない甲子園出場、そして2歳上の兄である阪神・茨木秀俊投手(19)が戦うプロの世界へ飛び込むことだ。

 長い手足を生かしたダイナミックなフォームから投じられるストレートは最速143キロ。持ち球であるスライダー、カーブ、チェンジアップを駆使し、今春の練習試合ではスコアボードに〝0〟を刻み続けてきた。

元日本ハム戦士の指揮官が太鼓判

 4月上旬には春のセンバツ8強の山梨学院との練習試合で、茨木は強豪相手に完封した。帝京長岡を指揮する元日本ハムの芝草宇宙監督(54)は「茨木がほぼ完璧に抑えてくれた。ストレートもコースに決まって、スライダーのキレも去年の秋と比べると一段と良くなった。ボール1つ1つの(速度の)アベレージも10キロぐらい変わってきている」とベタ褒め。NPBで通算430試合に登板した経験を持つ指揮官も、その能力に太鼓判を押す。


投球フォームを試行錯誤

 入学時はオーバースローだったが、昨秋に一時、投球フォームをスリークオーターに変更した。「元々オーバースローの中でも(腕の位置が)低い方だと思うんですけど、去年の夏の暑さで体重が落ちてしまって。全然(ボールに)力が伝わらないというときに、(スリークオーターに)切り替えてやっていました」とフォーム変更の理由を語る。その後冬場に上半身を徹底的に鍛え直し、春からは再びオーバースローに戻した。自身でも手応えを感じているようで「上から投げた方が爆発的な力というのを出せる。上半身を鍛えた分、力をとても伝えられていると思う。そこは良いかなと思っています」。今春から高校野球でも解禁となった2段モーションにチャレンジし「その方が腕がすんなりと上がって、しっかり足に(力が)働きやすい」と手応えを感じ、取り入れることにした。

14日の練習試合で今季対外初の失点も(投球フォームの動画あり)

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