年齢に似合わぬ思考と、はつらつとしたプレースタイルが生み出すギャップは本当に魅力的だ。細川が２５日に２２歳の誕生日を迎えた。抱負を尋ねると「一日一日、全力で。後悔なく過ごしていく。それだけですね」と深みのある答えが返ってきた。

　仮に大学に進んでいれば４年生。同学年の選手たちにとってはドラフトイヤーの大事な１年だ。記者は当然、ライバルとなり得る男たちの動向が気になるものだと思っていた。だが、本人の思いは全く違った。

　「交流がある選手のことは気になるけど、それは友達だから。自分は（プロを）３年間、経験しているのでリードしていなければいけないとは思うけど、特別な感情はないです。同級生じゃなくても毎年、ルーキーは入ってくる。誰が来ようと自分が頑張ればいいだけ」

　実力と結果が全ての世界。若手と呼ばれる年齢でも、考え方は真のプロフェッショナルだ。どこか達観した雰囲気を醸す２２歳の言葉に、これからも注目したい。