《湘南戦前日》サッカーはシンプルで、走ること。明日も走ることが大事だ
■4月26日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
―練習前に行われたミーティングは1時間を超える長いものとなった。明日の試合に向けてどのような話をしたのか
基本的には、いつもの試合前のミーティングと変わらない。映像を見ながら相手の特徴を。ここが相手のストロング、ここが相手のウィーク(弱点)といったところを選手たちと確認した。普段とあまり変わらない。
―湘南は水曜日にルヴァン杯を戦い、中2日で臨んでくる。
1週間前にわれわれも同じような状況で戦ったので、基本的にはあまり変わらないだろう。そういう状況は各チームにある話なので、そういうものだと思っている。
われわれは先週水曜日にアウェーでゲームがあり、その後移動してホームゲームだった。広島は週の半ばに試合が無く、われわれと対戦したわけだが、そういう日程的なところの違いもあるから、そういう状況で、相手がどうなのかというのは、自分たちを振り返れば、こういう感じだろうというのは容易に想像がつくだろう。
―今季の湘南の印象は
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湘南は全員がハードワークするという、長年のスタイルがあるチーム。湘南もここまで(勝ち点)6ポイントということで、われわれと同じように、なかなか下位から抜け出せない状況だ。
われわれも今、何とかここを脱したいという思いがある中で、互いにそういう思いがぶつかるだろう。非常に難しい、厳しいゲームになるだろう。
―お話の通り、同じ勝ち点で並ぶチーム同士ということで、非常に重要なゲームになるのではないか
明日のゲームも非常に重要なゲームだが、ただ毎試合すべて大事な試合であることは間違いない。われわれ自体は、相手がというより、自分たちに問題を抱えていることが、非常に多いのも確かだ。毎試合スタメンを変えなければいけない。それは戦術的な理由ではなくて、ケガ人や病人の影響というのがあり、なかなか選手のコンディションが整わないことが多い。そんな状態で試合を重ねていかなければならないということが、今シーズンの開幕から抱えている大きな問題だ。
それでも試合は待ってくれないので、現状の中でベストを尽くしていくしかないと思っている。私も長い監督のキャリアの中で、こういった状況が続くことことは、そうそう経験したこと無いが、それでもしっかりと準備して、選手と共に全力で戦う。それを日々毎日、あるいは毎試合しっかり続けていくこと。それだけだと思っている。
サッカーというのは走るということが大前提なスポーツだ。どんなに良い戦術でも、どんなに良い技術を持っていたとしても、走るというベースが無ければ相手を上回ることはできないだろう。明日のゲームでも、しっかりと走るといったところを選手たちに求めたい。
その「走る」ところに現状の問題があるわけだが、できるだけ早く解決できるように考えていかなけれいけない。シーズンがスタートしてしまうと、なかなかそういう問題を、時間をかけて解決していくのは難しい中で、ばらつきのある選手1人1人のコンディションを、しっかり整えていく、あるいは走れる状況にしていく。試合をしながら、その難しい課題に取り組んでいかなければいけない。サッカーはシンプルで、走ること。明日も走ることが大事だ。しっかりとその問題に取り組んでいきたいと思っている。