伊藤大海が〝弟分〟の悩みをビシッと解決! オリックス吉田輝星に伝えた言葉
決めきれない後輩にシンプル助言
日本ハムの伊藤大海投手(26)が28日、エスコンフィールド北海道で〝弟分〟のオリックス・吉田輝星投手(23)へ金言を送った。追い込んでから決めきれずに悩む後輩への助言は、いたってシンプルだった。
日本ハムの試合前練習が終盤に差し掛かった頃。センター付近でキャッチボールをしていた伊藤のもとへ、吉田が駆け寄った。身ぶり手ぶりを交え、その場で10分近く話し込んだ。
前日のエスコン初登板で4失点
前日27日、オリックスが5点ビハインドの八回から吉田がマウンドに上がった。昨オフにトレードで移籍した右腕にとって、かつての本拠地で公式戦初登板。燃えるものは当然あった。1死一、二塁から仲が良い清宮を一ゴロに抑えたものの、続く万波には四球。2死満塁とピンチが広がり、マルティネスの中前2点打、田宮の左中間2点二塁打で4点を失った。
「もう嫌だ。決めにいくと…」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
一夜明け、吉田は「エスコン、もう嫌だ」と苦笑い。悔しい登板となったが、課題はハッキリしている。ドラフト同期の万波、田宮には2ストライクと追い込んでから粘られた。「昨日はほどんど、追い込んでからだだった。追い込むまではいっているんですけど、決めにいくとちょっとズレるんですよね」。打開策を求めて、伊藤のもとを訪ねた。
釣仲間で宝刀スライダーも伝授
3学年違いの2人は、釣り仲間。年の差を感じさせない友達のような関係だ。時には熱い野球談義をすることも。伊藤が宝刀スライダーを伝授し、ピッチングの相談に乗ることもあった。
「アイツ結局、優しい」
伊藤によれば「(2ストライク)追い込んでからどうしていますか? と聞かれたので、力みすぎって言いました。力まないことです」。昨季までのチームメートとの対戦に「でも、いたところに投げるのは難しいですよね。アイツ結局、優しいじゃないですか。(胸元えぐる内角に)いけないじゃないですか」とおもんぱかった。
自身は27日のオリックス戦に先発し、6回1安打無失点。開幕から無傷の3連勝と、好調をキープしている。吉田に伝えた「力まずに」を自らも実践し、白星を重ねていく。