マルティネスが攻守に躍動 好調の要因は「良い選手だから(笑)」直近5戦23打数12安打の固め打ち
■パ・リーグ5回戦 オリックス5-4日本ハム(4月28日、エスコンフィールド北海道)
チーム唯一の安打&好捕で鼓舞
日本ハムのアリエル・マルティネス捕手(27)が28日、エスコンフィールド北海道で行われたオリックス戦に「4番・一塁」で先発し、五回にチーム唯一の安打となるタイムリーを放った。守備でもピンチの芽を摘み取るダイビングキャッチを披露。攻守に気を吐き、チームを鼓舞した。
適時二塁打で渾身のガッツポーズ
4安打した前日の勢いそのままに、この試合でも快音を響かせた。1点を勝ち越した五回。なお2死二塁の好機で、チェンジアップを左翼線へ運んだ。二塁ベースに到達すると、ベンチへ向けて渾身のガッツポーズ。「きょうは2回三振をしていたので、このチャンスは絶対に逃さないようにと思って打ちました」と、あふれる気合を言葉に乗せた。
打率.253まで上昇
湿りがちだったバットに当たりが戻った。21日のロッテ戦から4試合連続マルチ安打を記録するなど、直近5試合は23打数12安打。打率.150と寂しかった数字は、一気に.253まで上昇した。好調の要因について問われると「なぜなら、良い選手だからね」とニヤリと笑った。
やってきたことは間違っていない
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頼れる4番の復活は、当然の結果だった。もがく中で心掛けたのは、メンタルの安定だ。「気持ちを落とさずにやってきたことで、今の良い結果になっているんじゃないかなと思う。唯一変えたことと言えば、タイミングの取り方を調整したぐらい。自分のやってきたことは間違っていないと思っていたので、大きく変えるようなことはなかったです」と、取り組みへの自信をのぞかせた。
全集中ダイビングキャッチで併殺
主力としての自覚は、日を追うごとに強くなる。タイムリー直後の六回には、守りでファンを魅了した。無死一塁。頓宮の放った強烈なライナーをダイビングで捕球すると、そのまま一塁ベースを踏みダブルプレーを成立させた。
「私の仕事はチームに貢献すること。攻撃だけではなくて守備の面でもしっかり集中して、2つの面でチームを支えられるようにという気持ち。毎回守備に就くときは、全集中で臨んでいます」
また前を向いてやっていく
今季初めて1点差ゲームを落としたが、悲観する必要はない。「ちょっと残念な形で終わってしまったけど、また前を向いてやっていきたい。常にしっかり自分の仕事をしていれば、いつか結果はついてくると思っている」。迫るオリを蹴散らし、前を行くタカを追う。