ファイターズ
《ハム番24時》4月29日
自然と笑みがこぼれた。昨季まで日本ハムに在籍していたレッドソックスの上沢が29日(現地時間28日)、念願のメジャー昇格を果たした。同期入団で親しい間柄の松本剛は「ネットのニュース速報で見てすぐLINEしました」とうれしそうに教えてくれた。
吉報を知り、反射的に行動した。「おめでとう。早く投げるのを待っているわ」とメッセージを送ると、上沢から「でもここからがスタートだから頑張る」という返信があったという。時差は13時間。「向こうが何時か分からないのに、普通に連絡しちゃいました」と頭をかいた。
3Aから昇格後、最初の試合は中継ぎ待機も出番なしだった。ただ、猛者揃いのメジャーでも活躍できると確信している。松本剛は戦友の初登板を心待ちにしていて「らしさを出してほしいなと思います。間の使い方だったり。頭の良い投手なので、それを生かして力のあるメジャーのバッターを翻弄してもらえたら」とエールを送った。
悩み、苦労してきた過程を知っている分、喜びも大きいようだ。「(移籍を決断した時点で)簡単じゃないというのも本人は分かっていたと思う。その中であいつなりに努力してここまで来ているので、すごいなと思う。良い刺激を朝からもらった」。言葉の端々から、同級生に対するリスペクトがにじみ出る。変わらない信頼関係が垣間見えた。