札幌DF岡村大八 守備立て直しへ強行出場も辞さず「勝利を届けたい」
■4月29日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
前日をオフに充てた北海道コンサドーレ札幌は、5月3日のアウェーC大阪戦(ヨドコウ)に向けてトレーニングを再開。前節のホーム湘南戦(3△3)の先発メンバーはリカバリーを行い、他の選手は7対7のミニゲームなどで調整した。左脇腹の肉離れのため湘南戦を欠場したDF岡村大八(27)が、全体練習に部分合流。前節3失点を喫した守備を立て直すため、強行出場も辞さない構えだ。
早ければ30日にも完全合流
オフ明けの練習が行われた宮の沢のピッチに、背番号50の姿があった。この日は対人練習を回避し、一部別メニューで調整したが、早ければ翌30日からの完全合流が見込まれる。
くしゃみするだけで左脇腹に激痛
20日のホーム広島戦(1△1)で相手選手と接触した際に、左脇腹の肉離れを発症。くしゃみをするだけで激痛が走り、寝返りもうてないほどだったため、広島戦の翌週は全体練習への参加を見送り、湘南戦を欠場した。
ピッチ外から観戦「僕がいたら…」
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今季のリーグ戦で初めてピッチ外から戦況を見守った一戦は、札幌が後半9分までに3得点挙げて大きくリードするも、湘南に追いつかれ、まさかのドロー決着。ブーイングが響き渡る札幌ドームのスタンドで、岡村は歯がゆさを覚えた。「僕がいたら3失点することも無かっただろう、と個人的には思った。ベンチ入りして、仮に失点したところで(ピッチに)入っていたら、2失点しないで(試合を)締められていたんじゃないか、と」。
アクシデント続発 敗因は「全部だと思う」
自身が欠場し、代わって3バック中央で先発したMF宮澤裕樹(34)もハーフタイムに負傷交代と、アクシデントが続発して招いた後半3失点。原因は「全部だと思う」。「後ろが重たすぎて、ボールになかなか行けなかった。ボールを保持しながらも背後を取る動きが少なくなった。4点目、5点目を取りに行くことができなかったのもそうだし、全てが要因。挙げればきりが無いと思います」
万全とは言えない状態だが、守備を立て直すという使命を果たすべく、「練習の状況を見ながら、試合に行って大丈夫なのかコーチ、ドクターと相談し、ミシャとも話し合いながらやっていきたい」と、C大阪戦出場に向けて急ピッチでコンディションを整えようとしている。
元チームメート田中駿汰に闘志
C大阪には、昨年までDFラインでコンビを組んでいたMF田中駿汰(26)がいる。「チームの調子も良く、いい選手がそろっている中で、10番を付けてセットプレーのキッカーを務めている。やっぱり本当にいい選手」と警戒心を強める。現在首位に立つチームでリーグ戦全試合に出場している手ごわい相手だが、「今は敵チームなので。もちろん勝つつもりでやりたい」と、新天地を求めた盟友に白星を渡すつもりは無い。「勝利を皆さんに届けて、多くの方々と一緒に喜びを分かち合いたい」。G大阪戦で今季初勝利を挙げてから、リーグ戦3戦連続のドロー。次節こそ勝ち点3をもぎ取り、5月からの反撃をスタートさせる。