■４月２９日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　北海道コンサドーレ札幌ＭＦ長谷川竜也（３０）が、次節アウェーＣ大阪戦（５月３日、ヨドコウ）で、川崎時代のチームメートだったＤＦ登里享平（３３）との対決に臨む。

川崎時代に左サイドでコンビ

　かつての戦友と真っ向勝負だ。２０１６年に川崎入りした長谷川は、登里とは６年間一緒にプレー。主に左サイドハーフで起用されていた長谷川は、左サイドバックの登里とコンビを組むことが多かった。「状況を見て判断できる選手。常にチームのことを考え、難しい時間帯になったり、劣勢のときに大きな力を発揮する。目立ったプレーをたくさんするわけではないが、チームの大きな助けとなるプレーをする」と、その能力の高さを熟知している。

手強い不動の左サイドバック

　１５年間在籍した川崎を離れ、今季からＣ大阪でプレーする登里は、ここまでリーグ戦全試合に出場。不動の左サイドバックとして総失点をリーグ４位タイの９点に抑えるなど、現在首位に立つチームの躍進に大きく貢献する手ごわい相手だ。

次節の出番は右か左か

　強固な守備を切り崩すというミッションの中で、その役目を果たす期待がかかるのが長谷川だ。今季は切り札として、試合途中から攻撃のギアチェンジ役を担っているが、主戦場とは逆の右シャドーとして起用された４月６日のホームＧ大阪戦（１〇０）ではＭＦ宮澤裕樹（３４）の決勝ゴールをアシスト。Ｃ大阪戦でも右サイドで出場となれば、登里とのマッチアップが予想される。

「いつも通りやるべきことやる」

　登里との対戦を「楽しみ」と口にする一方で、「僕自身はいつも通りやるべきことをやるだけ。試合に出るチャンスがあれば、流れを見ながら自分の良さを出していきたい。相手が誰だから違うプレーをするということはない」。自然体で試合に臨もうとしている長谷川が、再び札幌の勝利につながるゴールを演出し、大阪の地で白星を奪取する。