万波中正 勝ち越しを呼び込む15打席ぶりH 「大人になった」と実感したドラフト同期対決
■パ・リーグ4回戦 日本ハム2ー1西武(4月30日、ベルーナドーム)
価値ある一打 4番の犠飛で生還
日本ハムの万波中正外野手(24)が30日、西武戦(ベルーナドーム)に「3番・DH」で先発出場。1ー1の八回に3試合ぶりの安打となる中前打を放ち、マルティネスの決勝犠飛を呼び込んだ。
3打席凡退で迎えた八回先頭の第4打席。代わったばかりの2番手・本田が投じた初球を豪快に中前へはじき返した。相手中堅手が後逸している間に三塁まで進み、続くマルティネスの左犠飛で勝ち越しのホームを踏んだ。
納得のヒット 「いい打席で強い打球だった」
15打席ぶりの快音に「久々すか? マジか! 4ー2の打った(27日の)試合の最後からだから、3試合ぶりとかですか。まあまあ」とニンマリ。「あまり気にしていなかったですけど、いい打席で強い打球だったし、最高の出塁だったのかな。グワチョ(マルティネス)はありがたいなと思いますし、(先発の山崎)福也さんも踏ん張ってくれたのでみんなに感謝です」と、うなずいた。
昨季大ブレークの24歳 主力で迎えるプロ6年目
昨季は25本塁打を放ち、ゴールデン・グラブ賞とベストナインを初受賞。一躍ブレークを果たし、主力選手の仲間入りを果たした。今年でプロ6年目を迎え、ちょっぴり大人になったと実感する出来事もあった。
4月27日のオリックス戦 あの男と初対決
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4月27日のオリックス戦(エスコンフィールド北海道)。八回、トレード移籍したドラフト同期で仲の良い吉田輝星投手(23)との対戦が実現した。
2死一、三塁の場面で打席へ。カーブ2球で2ストライクと追い込まれたものの、じっくりボールを見極めて四球を選んだ。1度もバットを振らず、「時の流れを感じましたね。お互い大人になった気がします」と照れくさそうに振り返った。
互いに成長 「ちゃんと試合の中での勝負って感じ」
どちらかといえば、積極的なスイングが持ち味の万波と、真っすぐでガンガン攻める投球スタイルだった吉田。「1、2年前だったら、あっちも真っすぐエイヤ―で来ていた気もしますけど、全球変化かな。ちゃんと試合の中での勝負って感じですね」
お互いの成長を実感する初対決となった。
試合後には吉田を囲む会 「アイツ来ないかと思いましたよ」
27日の試合後には、1学年上の清宮らを交えて、吉田を囲む食事会が開催されたという。1回4失点と散々な結果だっただけに、万波は「アイツ来ないかと思いましたよ」と笑う。大人になっても、苦楽をともにした仲間との絆は強い。