札幌MF浅野雄也「勝てる相手だと思ってる」 後輩・田中駿汰撃破し〝桜〟散らす!
■5月1日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は3日のアウェーC大阪戦(ヨドコウ)に向け、5対5プラスフリーマンでのパスゲームや、11対11などで調整した。札幌加入2年目のシーズンを送るMF浅野雄也(27)が、大学の後輩であり、昨季のチームメートだったMF田中駿汰(26)との対決を前に、闘志を燃やした。C大阪の攻守をつかさどる後輩の壁を突き破り、白星で先輩の威厳を見せる構えだ。
背番号10?「ちょっと調子にのってんじゃないの(笑)」
大阪体育大の先輩と後輩として、昨季は公私ともに仲が良かった浅野と田中が激突する。移籍1年目にしてリーグ戦全試合に出場し、C大阪の攻守をけん引する後輩を「(背番号)10番っていうのが、僕は引っかかりますね。ちょっと調子に乗ってんじゃないの、って(笑)」と、ジョーク交じりに〝口撃〟する一方で、「会うのが楽しみでした」と、ピッチ上での再会に本音をのぞかせる。
あいつの良さを消すためには
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札幌在籍時は主に3バックの右CBとして出場していた田中だが、C大阪では中盤の底に位置するアンカーとして起用されている。この日の11対11で右シャドーとしてプレーした浅野と直接対決を繰り広げることも予想される。手強い後輩を、先輩はどのように攻略していくのか。「まずあいさつがてら、あいつの首根っこつかんで(笑)」と再びジョークを飛ばした後、「ボールを持たせて余裕を与えると駿汰はうまいので、プレスをかけてバックパスを増やさせるとか、安パイなプレーをどんどんやらせることで、あいつの良さは消えるんじゃないかと思っています」と、特長を熟知するがゆえの攻略法を思い描いている。
4試合負けていないことをプラスに捉える
前節のホーム湘南戦(3△3)は3点差を追い付かれる痛恨のドロー決着。最下位脱出のチャンスを逃した結果、次戦は順位表の一番上と一番下の対戦となるが、「勝てる相手だと思っています」とキッパリ。「この状況は1試合で変えることができると思うので。4試合負けていないということをプラスに捉えて。良いところに目を向けて、自分たちの良さを出してしっかり勝ちたいです」と、首位相手にも臆することなく真っ向勝負を挑む。
3日の大阪市の最高気温は24度の予想。そろそろ札幌市内との気温差が気になり始める時期ではあるが、「まだこっちで桜が見れるので、すがすがしい気持ちで行きます」と、暑さを気にすることなく、さわやかな心持ちで戦いに臨もうとしている。既に桜の時期が終わった大阪の地で、C大阪という名の〝桜〟を浅野の左足が再び蹴散らす。