高級すしの次は同点の3号ソロ 郡司裕也が〝スーパーピッチャー〟と期待する先発・福島蓮の負けを消す
■パ・リーグ5回戦 日本ハム1-3西武(5月1日、ベルーナドーム)
日本ハムの郡司裕也捕手(26)が1日、西武戦(ベルーナドーム)に「6番・三塁」で先発出場。1点を追う七回に一時同点の左越え3号ソロを放ち、先発した福島蓮投手(21)の黒星を消した。
変化球を頭に入れて打席に
〝スーパーピッチャー〟と期待を込める3年目右腕を救った。0ー1の七回2死。「ある程度、変化球を頭に入れて」と相手先発・松本の投じた2球目131キロを豪快に左翼席へ運んだ。打線は六回までプロ2度目の先発で5回1失点と好投した福島を援護できず。「福島が頑張っていたので、とりあえず同点にできて良かったです」と振り返った。
開幕前に高級すし店で〝先行投資〟
郡司と福島には、実はこんな関わりがあった。オープン戦期間中、支配下登録されたばかりの21歳を野村と共に食事に誘った。「これからエースになっていくいような選手には〝先行投資〟しないと」と、高級すし店でフルコースをごちそうしていた。
本人は着替え途中に映像で見ながら「おっ!」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
この日はバットで強力援護。試合を振り出しに戻す一発に、福島は「ちょうど着替えていたんですけど、テレビで映像を見ていて、一人で『おっ!』ってなっていました。ありがたいです。感謝です」。それでも、プロ初勝利をアシストできず、郡司は「きょうも素晴らしいピッチングだったので、次は勝たせたいですね」と力強く誓った。
九回2死三塁での遊ゴロを反省
二回にも中前打を放ち、本塁打と複数安打をマーク。それでも、1ー1の九回2死三塁の好機で遊ゴロに倒れ、「最後、チャンスで打ちたかったです」。チームはサヨナラ負けを喫し、悔しさもにじませた。
次のオリックス戦は「ヤマ場」
中日から移籍2年目の今季は、主に三塁で出場。勝負強いバッティングで、打線に欠かせぬ存在となっている。3日からのオリックス3連戦(京セラドーム)に向けて、「(打撃の)状態は上がってきていると思います。オリックスのローテーションは結構レベル高い。結構、ヤマ場だと思うので頑張りたいなと思います」。後輩思い男は、そう言って表情を引き締めた。