〝同期〟のJRA騎手に刺激受けた札幌MF駒井善成「僕もそういう結果を出せるように」3日C大阪戦
■5月2日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌MF駒井善成(31)が〝同期〟の快挙を刺激にして、さらなる飛躍を目指す。
もっと精度を上げられる部分ある
駒井はここまでのリーグ戦10試合全てに先発出場。あるときはボランチ、あるときはシャドー、またあるときは1トップの位置にと、昨年までと同様に高いポリバレント性を発揮している。ここまでのパフォーマンスを「もうちょっとやっていけるところ、精度を上げていけるところはあるけど、本当に可もなく、不可もなく」と謙遜するが、札幌にとって攻守両面で欠かせないキープレーヤーの1人であることは間違いない。
3点差追いつかれた湘南戦を糧に
前節のホーム湘南戦(3△3)はボランチとして先発し、途中からシャドーにポジションを移したが、3点リードを追い付かれるドロー決着。後半だけで3失点を喫した守備の部分を、この1週間でミーティングや練習を重ねて立て直しに腐心した。
「失点に至るまでのところの整理というか。ああいう押し込まれた状況になる原因をみんなで話して、こうした方が良かったんじゃないかという話はしました」。その成果をアウェーC大阪戦(ヨドコウ、3日午後3時キックオフ)で結果として示したいところだ。
天皇賞(春)優勝の菱田騎手とはジュニアユース時代に共にプレー
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
湘南戦翌日の28日、駒井にとって非常にうれしい出来事があった。京都競馬場で行われた伝統のGⅠレース・天皇賞(春)で優勝したテーオーロイヤルに騎乗していた菱田裕二騎手(ひしだ・ゆうじ、31)が、13年目の騎手人生で初めてのGⅠ制覇を達成。菱田は小学生時代に京都のジュニアユースに所属しており、駒井とは同級生として一緒にプレーしていたという経歴の持ち主だ。
初優勝した後に祝福メッセージ
菱田が札幌競馬場での騎乗に来た際に一緒に食事をするなど、現在も親交がある2人。当日は駒井も中継で記念すべき場面を見守り、レース後には祝福のメッセージを送った。「お互い違う舞台ですけど、頑張っていることに刺激を受けます。GⅠで優勝するなんてなかなかできることではない中で、菱田はそれをやり遂げたので。僕もしっかりそういう結果を出せるように頑張っていきたいと思います」。
元赤黒戦士との対戦に闘志
今節の対戦相手であるC大阪にはMF田中駿汰(26)やMFルーカス・フェルナンデス(30)といった昨季までのチームメートが在籍している。「そういう選手たちと同じピッチで戦えるというのは、サッカーをやっていてうれしいこと」と、再会を楽しみにする一方、「負けたくない気持ちはもちろんあるので。しっかり戦って勝ち点3を取って、波に乗っていけたらいいなと思っています」。白星を譲る気などは一切無い。快挙を成し遂げた同期からの刺激を受けて臨む最初の一戦で、駒井もまた勝利というゴールを目指してピッチで躍動する。