万波中正 得意の5番で決勝打!「自分の中で慣れている打順」
■パ・リーグ7回戦 日本ハム3ー0オリックス(5月3日、京セラドーム大阪)
今季初の5番 一回にいきなりタイムリー
日本ハムの万波中正外野手(24)が3日、京セラドームで行われたオリックス戦に「5番・右翼」で出場。一回2死一、二塁の好機で、先制の2点二塁打を放った。チームは逃げ切りに成功し、9カード連続で初戦に勝利。貯金を今季最多に並ぶ「5」に伸ばした。
新庄監督の〝勘ピューター〟がズバリ
据わりの良い打順で、決勝点を叩き出した。相手先発の東は、試合前時点で防御率0点台。難敵攻略を目指した新庄監督は、今シーズン全試合に3番で出場していた若き主砲を「ランナーがたまって、万波くんのところに回ってきそうな気がした」と初めて5番で起用した。〝勘ピューター〟はズバリ的中。勝負師の直感は、この日もさえ渡った。
役割を果たした若き主軸 「いい仕事ができた」
殊勲打の万波は「(5番は)かなり久しぶり。初回に確実に回ってくるわけではないことが、不思議な感じでした。あれだけタミちゃん(田宮)が打ってる中で、もっと打席に立たせたいっていう意図はすごく分かる。しっかり走者をかえす意味合いが強い打順だと思ったので、いい仕事ができたと思います」と胸を張った。
自身も納得の慣れた打順 昨季は15本塁打
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ポイントゲッターの役割が、よく似合う。万波は昨季、5番で51試合に出場。シーズン25本塁打のうち15本を同打順で量産した。「5番の分母が一番でかいだけ(笑)。自分の中で慣れている打順だけど、あまりこだわりはないです」と好成績の理由を謙虚に分析した。
狙うはシーズン40発 「1打席でも多く立ちたい」
一発の魅力を秘める打者が5番に座ることで、一気に大量得点を奪える可能性が広がる。一方、シーズン40本塁打の目標を持つ万波は、より多くの打席を求めている。
「1打席でも多く立ちたいので、なるべく打線の上位にいたい。やっぱり5番以上。上位を打たせてもらえるような結果を残したい」と貪欲に快音を狙い続ける。
オリックスとのゲーム差を「4」に広げた
投打の歯車がガッチリかみ合い、再びカード初戦を制した。「順位が近いオリックスなので、かなり大きな1勝。頭を取れたので精神的な余裕ができる」と充実の表情を浮かべる。
自信みなぎる不変 「余念のないよう準備」
オリックス、ソフトバンクと続く6連戦は、前半戦のヤマ場の一つ。万波は「僕は基本的に、何も変えないということをこだわりにしている。余念のないよう準備して、試合に臨んでいる自信はあるので、特別なことをすることはない」。泰然自若で強敵に立ち向かう。