ファイターズ
矢沢宏太が今季初1軍昇格 4日のオリックス戦(京セラドーム)から合流
昨季ドラ1の二刀流 まずはリリーバーで〝開幕〟
日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(23)が4日のオリックス戦から1軍に合流する。投打二刀流に励む昨季のドラフト1位だが、当面は投手として、チームの戦力に加わる見込みだ。
4月17日の2軍巨人戦を最後に、打者としては出場せず、投手調整のペースを上げていた。まずは貴重な左の中継ぎとしてブルペンを支える。
1軍仕様へ仕上がり万全 防御率1.04
打者・矢沢より一足早く、投手・矢沢が仕上がった。ここまで2軍で7試合に登板し、8回⅔を投げて防御率1.04をマーク。直近6試合は全て無失点に抑えている。
昨年は直球が140キロ台前半にとどまることも多かったが、同28日のヤクルト戦では平均で150キロを超えるなど、進化した姿を見せていた。
バッティング練習制限でピッチング技術向上
今季が大卒2年目。ルーキーイヤーは4月にプロ初本塁打を放ち、打で好印象を残した。一方の投手は本領発揮とはいかず、わずか2試合の登板に終わっていた。それでも、11月に右手有鉤骨鉤骨片摘出の手術を受け、打撃練習が制限されると、投手の練習に割ける時間が増加。オフからしっかり基礎を固めてきたことが功を奏し、投球が飛躍的に向上した。
投打二刀流は継続!
もちろん、打者を諦めたわけではない。1軍投手としての立場を確立させつつ、野手としても出場のチャンスをうかがっていくことになる。貪欲に二兎を追う23歳が、チームに新しい風を送り込む。