上原 目指せ〝オレ流〟の二刀流、鎌ケ谷秋季練習
俺流の二刀流構築だ! 日本ハムの上原健太投手(27)が18日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた若手選手対象の秋季練習に参加。二刀流への挑戦を始め、コーチ陣の指導を受けられるオフまでの期間に多くのものを吸収しようと意欲を見せている。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は先発投手とDHの二刀流が主だが、上原は中継ぎ投手と外野手といったような、新たな形の二刀流戦士を目指していく。
先発とDHにこだわらず
二刀流に挑戦している上原は日々、野手としても鍛錬を積んでいる。「すぐに筋肉痛になって、(今までと)なる部分が違いすぎる。投球、打撃での疲れは全く別物」と苦笑いしたが、「これに体を慣らさないといけない」と気を引き締めた。
新たな二刀流戦士を目指す。大谷は先発投手とDHの二刀流でメジャーのトップまで上り詰めた。その大谷を追っていくのではなく、上原健太としての二刀流を形成していく。まだ具体的な起用法などは示されてはいないが、外野手からマウンドに上がることや、代打で出場してからマウンドに向かうなど、あらゆるプランが想定される。
自身も「僕の場合は中継ぎに入ったりという可能性も。ブルペンで待機しながら、野手として出る準備とかもあったりするのかな」と思いを巡らせている。成長次第では可能性は無限大だ。
試合に出る上での準備では、キャッチボール一つとっても、投手と野手で違いがある。「投げ方は分けないといけない。そこはこれから練習」と、ピッチャーとして投球の準備する時の投げ方と、野手時の送球に備えてする場合を分けて行っていくつもりだ。
この日もフリー打撃で柵越えを披露するなど、鋭い打球を何度も飛ばした。このオフは野手としてのレベルアップを目指さなければならないが、練習は「両方、バランス良く」と、投手、野手同等に成長できるように計画するつもりだ。
どちらかに偏りすぎると弊害が生まれる可能性があるからだ。「頭の中まで野手の方に持っていかれると、投手の方に意識が回らなくなる。投手の練習時間が短いにしても、意識のレベルは同じにしてやっていかないと切り替えられない」
身体能力の高さはチーム屈指。将来は俊足強打のセットアッパーとしてポジションを築いているかもしれない。一世一代の挑戦―。自分で道を切り開いていく。(十島功)
伊藤 似顔絵Tシャツを着用
秋季練習後、ライオンを模した自らのイラストが描かれているTシャツを着用した。「オリンピックが終わった後に、ファンの人が書いて、Tシャツにしてくれた」と明かした。ファンから贈られたTシャツはこの日、勇翔寮に到着したもようで、早速袖を通して報道陣にアピールしていた。(鎌ケ谷)
太田 去就の明言避ける
2軍施設を訪れ、ランニングや打撃練習に汗を流した。球団は16日、ノンテンダーとして契約を提示しないことを発表した。自由契約となり、人的補償などを必要としないことから、移籍も含め、去就が注目されるが「今はしゃべることはない。ノーコメント」と言及を避けた。(鎌ケ谷)