ファイターズ
二刀流・矢沢宏太が今季初登板で1回無失点&最速151キロ 成長促した鉄腕の金言とは…
■パ・リーグ8回戦 日本ハム1-3オリックス(5月4日、京セラドーム大阪)
2番手で七回のマウンドへ
日本ハムの矢沢宏太投手兼外野手(23)が4日、今季初の1軍昇格を果たした。七回から2番手でマウンドへ上がり、最速151キロを計測。1イニングを無失点で切り抜けた。投打二刀流に挑む昨季のドラ1左腕が、貴重な戦力としてブルペンに加わった。
敗戦の中に、確かな光が差し込んだ。昨年11月に右手有鉤骨鉤骨片摘出の手術を受け、キャンプは2軍で調整。遅れてきた有望株が、いよいよスタートラインに立った。
2軍でも大観衆の中での投球想定
3万6060人の観衆を前に、アドレナリンがみなぎった。初球から出力全開。先頭のゴンザレスを151キロの速球で遊ゴロに打ち取ると、1安打を許しながらも、得点は与えなかった。
「ファームにいた時から観客が何人もいると思って投げていたので、いつも通りの緊張感。ただ、めちゃくちゃ力みました(笑)。ゼロで抑えられたので良かったですし(伏見)寅威さんも盗塁を刺してくれてありがたかったです」
今季はコンスタントに150キロ
2年目の進化は、球速に表れる。昨季は最速148キロだったが、今季はコンスタントに150キロをマーク。球速アップの要因を「ウエートトレーニングの回数を増やして、フォームは並進を強く、速くというのを一番意識している」と自己分析する。
建山コーチ「本当に大きな戦力」
投球を見届けた建山投手コーチは「しっかりボールに力を伝えられて、良いストレートを投げられるようになった。その分、もちろん変化球も良くなっている。昨年とは全く違う形で戻って来たので、本当に大きな戦力になってくれると思います。楽しみですね」と賛辞の言葉を並べ、目を細めた。