大学・社会人野球
【西川薫】道医療大のFビレッジ移転 野球部グラウンドはどうなる?
2028年4月に、北海道医療大学が現在位置する当別町から、日本ハムが23年に北広島市内に開業したFビレッジ内に移転する。すでに日本ハム、北広島市と3者間合意が結ばれており、29日の理事会で正式に決定する。そこでふと思った。野球部のグラウンドはどうなるのだろうかと。まさか日本ハムの本拠地・エスコンF北海道を使わせてもらう事なんてないよなあと。5月3日、札幌6大学野球2部春季リーグ戦が開幕。関係者に話を聞いてみた。
現時点では移転予定地に含まれず
現在の青写真では、移転予定地に野球部やサッカー部、ラグビー部などのグラウンドは含まれていない。移転までにFビレッジ周辺にグラウンドを確保できなければ、学生は日中に北広島で学業に励んだ後、40キロ弱離れた当別町まで、公共交通機関か自家用車で移動することになってしまう。しかしJRや自家用車でも片道最低1時間はかかるため、練習時間の確保が難しくなる。同校の理事も務める就任5年目の蓑輪隆宏監督(66)は「平日は無理ですね。いろんな部があるので、グラウンドはやっぱり欲しいですよね」と、熱望するのも当然だ。
以前にも監督を務めたことがあったが、5年ほど前に10人程度とギリギリで活動していた野球部が「一生懸命頑張っている姿を見て」と監督に復帰した。上層部に掛け合い、北海高OBで北翔大でコーチ経験のあった古川一郎氏(54)をコーチに招聘。21年秋に3部リーグで初優勝して2部に昇格。いまではマネジャー含めて58人の大所帯。甲子園経験者も入部するまでに成長した。昨年には大学から移動用に大型バスを用意してもらうなど、着々と強化を進めていた矢先の移転話だった。