《ハム番24時》5月4日
上沢のメジャーデビューを、鍵谷が喜んでいた。1年違いで日本ハムに入団し、公私で仲が良かった2人。「一緒に旅行したり、遊んだり、家族でご飯を食べたこともありますし、うれしいですね。純粋に野球選手として、ああいうメジャーの舞台で投げるということが、どれだけすごいのか分かるので。本当、良かったなという、それが一番ですね」と、夢をかなえた後輩に祝福の言葉を送った。
日本での〝安定〟を捨て、成功の保証が一切ない米国に乗り込んだ右腕に対し、懐疑的な声を上げる人もいた。しかし、元同僚にとっては、挑戦する姿こそが上沢だという。「(上沢)らしいというか。何でも挑戦したくなっちゃうというか、興味を持ったらそれは絶対にやる、というような性格なので。周りに何て言われても、惑わされないで、やりたいと思ったらとことんやっちゃう感じがアイツらしいなと思う。それがこうやって結果になる、そういう努力をしているのもアイツらしい。何て言われても関係ないっしょ、自分がやりたかったらやるっしょ、というのが、やっぱりいいなと思いますね。どう思われるかより、自分がどうやるか、何をするか、という感じのタイプだと思う。昔からそうですね。変わっていないというのが、一番いいんじゃないですかね」と、懐かしそうに振り返っていた。
5年ぶりに古巣に復帰した道産子右腕も、同じく挑戦の真っ最中だ。今は背番号130のユニホームをまとい、支配下昇格へ直近2試合は2イニングを投げるなど、アピールを続けている。「状態はちょっとずつ良くはなっているかなと思いますね。ここ数年は1イニングだったり、回の途中からショートで(イニングをまたがずに)投げることが多かった。2イニング投げることで、またいろんな投球スタイルができるので、そういった意味でも、良い引き出しを再確認する期間にはなっているかなと思っています」と笑顔を見せた。
それぞれの目標に向かって前進を続ける鍵谷と上沢。2人のこれからが楽しみだ。