柳川大晟が自己最長5回1失点で〝先発初勝利〟「最近、ちょっと楽しくなってきました」
■イースタン・リーグ6回戦 楽天1-11日本ハム(5月4日、鎌ケ谷スタジアム)
全てストライクでと無四球8奪三振
高卒3年目の日本ハム・柳川大晟投手(20)が、〝先発初勝利〟を飾った。プロ入り後2度目の先発マウンドに上がり、自己最長の5回を投げ5安打1失点。「ボール球はなくていい、全部ストライクを投げようと思って」と、真っ向勝負を挑み、無四球で8三振を奪った。
「きょうは投げていなかった左打者へのカットボールだったり、変化球をいろいろ試しながらで、それがちょっと甘くいって打たれた場面もあったけど、悪くはなかったかなという感じです」
三回まではわずか1安打
背番号が3桁でなければ、育成選手だと分からないだろう。150キロを超える直球に高速スライダーに近いカットボール、切れ味鋭いフォークを織り交ぜ、三回まではわずか1安打と圧倒した。四回に3安打を集中されて1点を失うも、なおも1死二、三塁のピンチでギアを上げ、2者連続三振に斬って追加点は許さなかった。
五回はこの日最速154キロ計測
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未知のイニングだった五回には、この日最速の154キロを計測。「(体力に)余裕があったので、狙って三振を取りに行きました。きょうはなんか、(球速が)出ていないなと思って、最後にちょっと上げました」。69球で、先発投手として初めて責任投球回を投げ切った。
打者に対応して頭を使うのもいい
先発転向を指示された当初は、変化球の精度など不安も多かったが、実戦を重ねて手応えをつかみつつある。「最近、ちょっと楽しくなってきました。(打者の)反応を見ながら、頭を使って考えながらやっている感じがするので。リリーフの全力で行くのもいいんですけど、そっちもいいなという感じですね」と笑顔を見せた。
三振を奪える投手が理想
次回はさらに球数を増やし、先発としての完成度を上げていく。「持ち味は三振が取れるところだと思うので。三振を取れるピッチャーになりたいです」と理想の投手像を思い描いた。順調すぎるほど順調に成長を続ける20歳。どこまで伸びるか、想像もつかない。