ファイターズ
新庄監督 足技、小技で鮮やか逆転勝利「この流れであしたもいきま~す」
■パ・リーグ9回戦 日本ハム6-3オリックス(5月5日、京セラドーム大阪)
日本ハムの新庄剛志監督(52)が5日、京セラドームで行われたオリックス戦で、今季のテーマに掲げる〝セコセコ野球〟を実践し、鮮やかな逆転勝利を収めた。チームはカード勝ち越しに成功。勢いを付けて、6日からの首位・ソフトバンク戦に臨む。
新庄監督 今シーズンは〝セコセコ野球〟 泥臭く、しぶとく競り勝つ
中島203盗塁 賢介氏に並ぶ「次は超えられるように」
足技、小技で白星をたぐり寄せた。1点ビハインドの八回。立て続けに策を繰り出し、宇田川を攻略した。無死一、三塁から代走の中島が二盗を決め、チャンスを拡大。1死後にレイエスの代打で登場した石井の二ゴロを、宜保が本塁へ悪送球し同点に追い付いた。
師匠として仰ぐ球団OB・田中賢介氏の通算203盗塁に並んだ中島は、「グリーンライトだったので、自分が行けると思ったら行こうと思っていた。(状況を)考えすぎたらスタートは切れない。思い切って行くことができて良かったです。次は(記録を)超えられるように、イチ(もう1盗塁)やるだけです」と、爽やかに汗を拭った。
松本剛「タクさんのおかげでセーフになって良かった」
渋く、しぶとく決勝点をもぎ取った。続く1死一、三塁の場面では松本剛がセーフティースクイズを敢行。初球はファウルで失敗したが、カウント2ー1から再び試み、決勝スクイズを成功させた。
しびれる場面を振り返り、松本剛は「良いバントではなかったけど、(三走の中島)タクさんのおかげでセーフになって良かった。カウントが整って、もしかしたら(もう1度)あるかなと思っていた。タクさんを信じて、転がってくれと思っていました」と、ほっと胸をなで下ろした。